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ディスポーザーの交換はいくらかかる?相場や選び方など注意点も紹介

ディスポーザーは故障や経年劣化などにより、定期的な交換をする必要があります。交換せず継続して使うと、漏電や水漏れなどを起こし家屋にも被害が及ぶ可能性があるため、早めの対応が肝心です。

しかし、何度も交換するものではないため、費用や交換のタイミング、交換先の選び方など、わからないことも多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ディスポーザーの交換に関する基礎知識を紹介。ディスポーザーを長く安全に使うためのポイントや、交換前に知っておきたい注意点も解説します。

ディスポーザーの交換について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。


ディスポーザーの交換費用の相場

ディスポーザーの交換費用の相場

現在のディスポーザーから新しいものに交換する際には、本体と工事費を含めて合計で1台あたり8~18万円ほどかかります。

新しいディスポーザー本体の購入費のみの目安は、6~10万円です。

なお、費用は導入する本体のタイプによっても変動します。ディスポーザー本体に給水管がつながった全自動給水タイプや、キッチンの蛇口から自動で給水する分岐自動給水タイプの場合、ディスポーザー本体以外に給水装置の費用も発生するためです。

また、工事費は古いディスポーザーの撤去と、新しいディスポーザーの取り付けにかかる費用です。工事の難易度や施工する業者によっても異なりますが、目安は2~8万円ほどとされます。価格に出張費や養生費など諸経費が含まれる場合もあります。

ただし、設置場所や交換の難易度、あるいはアパート・マンションなど賃貸物件かどうかといった条件次第でも費用が異なります。不具合の原因の解消のみで済む可能性もあるため、まずは設置しているディスポーザーのメーカーへ相談し、交換すべきか相談からはじめましょう。

ディスポーザーを設置したメーカーの事業撤退で相談できない場合は、テラルをはじめ、日本下水道協会が設けた性能・評価の基準をクリアした製品をあつかうメーカーへの相談がおすすめです。


ディスポーザーの交換タイミング

ディスポーザーの交換タイミング

ディスポーザーを交換するタイミングは、「取り付けてからの年数」「不具合の頻度」の2つの視点から判断できます。自宅のディスポーザーが当てはまるかチェックしてみましょう。

寿命がくる7~10年目

ディスポーザーを交換するタイミングは、取り付けてから7~10年目が目安です。

また、パーツ別に見ると5年目ぐらいで不具合が発生する場所もあるため、定期的なメンテナンスを受けると安心して使えます。

パーツごとに交換の目安となる時期を表でまとめました。

パーツ名 交換の目安(耐用年数)
ジョイント 5年
固定刃 5年
回転刃 5年
オイルシール 5年
制御盤 5年
各種パッキン 5年
電動機 7年

パーツの寿命が近づいている場合は、点検や交換をおこないましょう。

特に不具合がなくても、取り付けから7~10年目であれば交換の検討がおすすめです。パーツが消耗した状態で使い続けると、水漏れや本体の破損など大きなトラブルが起きてしまう恐れもあります。

早めにメーカーへ連絡し、点検や交換をおこなってトラブルを防ぎましょう。

頻繁にトラブルが発生する

ディスポーザーの部品に故障が発生した場合、次のようなトラブルが起きることがあります。

  • 以前と比べて音や振動が大きい
  • 本体の周辺や配管から水漏れが起きる
  • 排水がうまくいかないことが増えた
  • 運転中に異音が発生する
  • 以前に比べて異臭がする

こうしたトラブルが何度も続く場合、パーツの劣化による機能低下が原因の可能性があります。

特に注意したいのが水漏れで、発生するとシンクの下が濡れてしまい、建物へのダメージにもつながりかねません。アパートやマンションなどの集合住宅では、階下の住宅へ迷惑をかけてしまう恐れもあります。

また、運転中に大きな音が聞こえてくる場合、投入してはいけないものを流しているかもしれません。本体の故障につながるため、早めの確認と対応が必要です。

トラブルが頻発しているときは、メーカーへ連絡して交換や修理の相談をおこないましょう。


交換するディスポーザーの選び方

交換するディスポーザーの選び方

ディスポーザーを交換する際は、次の機種選びに悩んでしまう方もいるかもしれません。ディスポーザーを選ぶ際に確認したい3つのポイントを解説します。

生ごみの投入方法

ディスポーザーへ生ごみを投入する際の動作手順は2種類あります。

  • 蓋をするとスイッチが入る「蓋スイッチ型」
  • 蓋はなく連続で投入できる「連続投入型」

国内のディスポーザーを製造するメーカーの多くは、水を流してから蓋を閉めると動く蓋スイッチ型を採用しています。蓋を閉じないと動作しないため、爪楊枝やフォークなど異物、食器類の混入による故障や、ケガのリスクを減らせます。

一方、連続投入型はスイッチを入れたあと、水を流しながら生ごみを少しずつ投入する入れ方です。手を濡らさず、連続して生ごみをパワフルに処理してくれます。

しかし構造上、運転中も粉砕室が開いたままのため、誤って対応外のごみや食器などを落とさないように注意が必要です。

また、連続投入型は、海外メーカーの製品に多い投入方法となります。

ディスポーザーは海外メーカーが世界的には多くのシェアを持っていますが、日本下水道協会が設けた性能・評価の基準をクリアした製品認証品ではないケースがほとんどです。

日本では自治体によって、ディスポーザーの設置や下水処理に対する考え方が異なります。たとえば埼玉県さいたま市では、ディスポーザー排水処理システムにおいて、日本下水道協会が設けた性能・評価の基準をクリアした製品認証品のメーカーのみを認めています。

ほかにも、マンションによっては設置できるメーカーが規約で決まっているケースもあり、注意が必要です。

とくに海外メーカーの連続投入型を検討する際は、事前に住んでいる自治体や住宅の規約をよく確認してから検討を進めましょう。

参考:さいたま市/ディスポーザの設置

生ごみの粉砕方法

3種類の粉砕方法

生ごみを破砕する方法によって、ディスポーザーは3つのタイプに分かれます。

タイプごとに生ごみの破砕力と振動・音に違いがあるため、次の表で比較してディスポーザーへ求める性能にあわせて選びましょう。

タイプ 破砕力 振動・音
ハンマーミル
チェーンミル
ブレードミル

現在の主流は、ハンマーミルタイプです。ハンマーですりつぶして粉砕する方法で、表のように破砕力がもっとも高いため、多くのメーカーで採用されています。機種によっては振動・音を抑えた機種も誕生しており、選択する人が増えているタイプです。

また、チェーンミルタイプは2本のチェーンで生ごみを粉砕します。静音性に優れ、ブレードに野菜くずのような繊維質の生ごみが絡みにくいのが特徴です。ただしハンマーミルタイプと比較すると、粉砕力で劣ります。

最後にブレードミルタイプは、回転刃で粉砕する方法です。粉砕部を取り外し、丸洗いできます。一方で振動・音ともに小さい代わりに、破砕力は控えめです。

振動・音については、生ごみを粉砕して処理するディスポーザーにはつきものといえます。製品ごとの違いもあるため、振動や音の少なさを重視して選ぶ際はメーカーにも相談してみましょう。

ディスポーザーへの給水方法

3種類の給水方法

ディスポーザーは本体へ給水しながら使う製品です。給水方法は3種類あり、それぞれのメリット・デメリットが異なります。

タイプ 給水方法 メリット デメリット
手動給水 キッチンの水栓を自分で操作 ・低コストで手軽

・ディスポーザー本体と接続していないので交換も簡単

・使うときに手動で水を出さなくてはならない

・シンク内に水が飛び散りやすい

分岐自動給水 ディスポーザーを使うと、自動で給水される ・手動で水を出す手間がかからない

・設置後は自動で停止するまで放置できる

・対応できる水栓に交換が必要

・交換のための費用がかかる

全自動給水 ディスポーザーに直結された水栓から自動で給水される ・水を出す手間がかからない

・使用時にシンク内に水が飛び散らない

・専用の給水管、逆流防止装置、電磁弁の設置が必要

・交換にかかるコストが他タイプよりかかる可能性

交換をスムーズにおこないたい場合は、現在のディスポーザーの給水方法と同じタイプを選びましょう。

また、今の給水方式に不満がある場合は、別の給水方法へ変更できる製品を選ぶのも手です。たとえば、手動給水だと手間がかかる、シンク内の水の飛び散りが面倒、という不満がある場合には全自動給水の製品に交換すると不満が解消されます。

今のディスポーザーの使い方や、交換を7~10年後におこなうことを考えて、給水方法も含めて選んでいきましょう。


ディスポーザーを長く安全に使うためのポイント

ディスポーザーの交換時期は7~10年目が目安です。普段の使い方を工夫することで、安全にディスポーザーを交換時期まで利用できます。長く安全に使うためのポイントを2つ紹介します。

処理できる生ごみをしっかりと分別する

処理できる生ごみの種類

ディスポーザーに処理できない生ごみを投入してしまうと、回転ブレードなど部品に絡まって故障する恐れがあります。詰まりの原因にもなるため、あらかじめ製品のマニュアルをチェックし、処理できない生ごみを知っておくと安心です。

以下に処理できる生ごみの例と、処理できない生ごみの例を表でまとめました。

処理できる生ごみ 処理できない生ごみ
・野菜くず
・果肉
・パン
・海藻
・大きな骨の付いていない肉や魚
・麺類
・ご飯 など
・カニの殻や貝殻
・肉や魚の大きな骨
・果物の固い種(アボカドの種など)
・トウモロコシの皮
・パイナップルの芯
・油
・コーヒーかす
・大量のご飯
・食品以外のくず など

処理できない生ごみを投入すると、ディスポーザーや配管を傷め、劣化を速める恐れがあります。処理できる生ごみであっても、繊維質の多い野菜や粘性がある餅などは、流す際に注意が必要です。

また、無理やり流そうと押し込んだり、スプーンやフォークなど食器を落としたりすると、故障のもととなります。食器を落とさないよう、生ごみ処理と食器洗いは別にすると安心です。

安全にディスポーザーを使うためにも、処理できる生ごみは取扱説明書やメーカーのサイトで確認しておきましょう。

定期的にディスポーザーを手入れする

ディスポーザーを定期的に手入れせず放置すると、臭いや汚れの原因となります。汚れが蓄積すると故障を招くため、長く使うには定期的な手入れが大切です。

手入れは週に2~3回が目安で、次の2つの方法を両方おこなうとより効果的に手入れできます。

  • 溜水洗浄
  • 氷洗浄

溜水洗浄は大きな鍋などに6~8Lの水を溜め、一気に流し込む洗い方です。排水配管をきれいにする効果があります。汚れを落とそうと熱湯を使いたくなるかもしれませんが、本体や配管を傷める原因にもなるため、水での掃除がおすすめです。

また、生ごみを流し切ったあと、氷を5~6個ほど入れてディスポーザーを動かすことで、シャーベット状になった氷粒により破砕部の汚れを落とせます。

溜水洗浄と氷洗浄は洗う部位が異なるため、両方おこなうとより効果的です。

それでも臭いや汚れが気になる場合は、柄のついたブラシやスポンジなどに台所用の中性洗剤をつけ、ディスポーザーの内部を掃除しましょう。ケガを予防するために、かならず電源を切ってからおこなってください。

さらに、メーカーや機種によっては、水流で汚れを落とす洗浄モードつきのディスポーザーや、抗菌仕様のディスポーザーもあります。お手入れのしやすさでディスポーザーを選ぶのもひとつの方法です。


ディスポーザーを交換する注意点

交換時の2つの注意点

ディスポーザーの交換時には、マンションや賃貸住宅では管理会社への相談、あるいはメンテナンスを見越したメーカー選びも大切です。スムーズに交換するための注意点を2つ解説します。

マンションや賃貸住宅は管理会社に相談する

賃貸マンションや賃貸住宅の場合、ディスポーザーの交換時は管理会社へまずは相談しましょう。管理規約で交換時の対応や費用負担の割合など、ディスポーザーの取り扱いが定められているケースがあるからです。

交換にかかる費用が個人負担のマンションもあれば、管理会社側が対応するマンションもあります。規約によって、交換するメーカーの指定を受ける可能性もあるため、事前の相談がおすすめです。

また、個人負担で交換する場合であっても、管理会社から提携する工事会社やメーカーを紹介してもらえることがあります。費用面から見ても、一度相談した方がメリットが大きいです。

一部ディスポーザーはメーカー変更が必要

メーカーがディスポーザー事業から撤退してしまうと、後継機種や取り換え機種もありません。部品や蓋などパーツの扱いもなくなってしまうため、安心して長く使うにはメーカー変更が必要となります。

2024年1月時点でディスポーザー事業から撤退・撤退を表明したメーカーの一例は、次の通りです。

  • 日本ゼスト
  • 新明和工業
  • セコム
  • TOTO
  • セキスイ化学
  • LIXIL
  • パナソニック

マンション全体で撤退したメーカーの製品が使われている場合は、後継メーカーを自由に選択できることもあります。

今回紹介したディスポーザーの選び方も参考に、快適に生ごみ処理をおこなえるディスポーザーを選びましょう。


ディスポーザーを交換するならテラル製がおすすめ

古くなったディスポーザーから交換を考えている方は、テラル製のディスポーザーを検討してみませんか。

ディスポーザーは以前、同じメーカーの後継製品を選ぶのが原則でした。しかし現在は事業から撤退したメーカーも多くなり、日本下水道協会が設けた性能・評価の基準をクリアした国産メーカーであれば、いずれも交換先に選べます。

テラルのディスポーザーは、日本下水道協会が設けた性能・評価の基準をクリアした製品認証品です。事業撤退を表明したLIXIL、撤退済みのセキスイ化学などのメーカーを利用していた場合でも交換できます。

2024年1月時点の最新シリーズは、DSP-75シリーズとDSP-250HDシリーズの2つ。どちらもパワーに優れるハンマーミル方式を採用し、たいていの生ごみを粉砕してくれます。

DSP-75シリーズは、従来品から生ごみの処理性能や省エネ性能を高め、サイズと処理時間もよりコンパクトになりました。今までDSP-75シリーズを使っていたキッチンなら、そのまま付け替え可能です。

またDSP-250HDシリーズは、破砕室内に水を溜め、一気に排水することで排水管の詰まりを解消するジェットフラッシュ機能を搭載しています。定期的な手入れをサポートし、嫌なニオイや汚れを防いでくれるでしょう。

ディスポーザーの寿命は7~10年です。24時間365日、いつでも相談にのってくれるテラルのディスポーザーならその間も快適に使えます。交換を考える際は、今後10年使うことも考え、テラルのディスポーザーがおすすめです。


テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。

▼お問い合わせ先

東京支社 03-3818-7800
中部支店 052-339-0875
関西支店 06-4803-8838
問い合わせ先

まとめ:ディスポーザーの交換で生ごみ処理を便利にしよう

生ごみ処理を便利にしよう

ディスポーザーは、いつでも清潔なキッチンを実現してくれる便利な設備です。製品の寿命は7~10年で、交換費用は本体価格や工事の難易度に応じて8~18万円ほどかかります。交換を考える際は、まずは製品についてよく知るメーカーへ相談してみましょう。

また、生ごみの投入方法や粉砕方法、ディスポーザーへの給水方法から、普段の生活に合うディスポーザーを選ぶのがポイントです。

交換したディスポーザーを長く安全に使うには、処理できる生ごみの分別が重要です。定期的な手入れをおこなうことで、パーツを長持ちさせるだけでなく、汚れや臭いの防止にもつながります。

ただし、賃貸住宅やマンションに設置されたディスポーザーの場合、まずは管理会社への相談から始めましょう。規約で交換可能なメーカーが決まっていることがあるためです。

本記事も参考に交換するディスポーザーを選び、生ごみ処理の悩みを解決しましょう。