ディスポーザーはマンションで人気!仕組みやメリットを徹底解説
ディスポーザーは、マンションの数ある設備のなかでも人気の自動生ごみ処理機です。しかし、「どういう仕組みかいまいちわからない」「後付けはできる?」「ゴキブリが減るって本当?」など、ディスポーザーに関して疑問を持っている人も多いのではないでしょうか?
本記事では、マンションのディスポーザーについて、仕組みや種類、使うメリット・デメリットなど、基本的な知識から詳しく解説します。
また、マンションのルールとの兼ね合いや、使い方のポイントなど、初めてディスポーザーに触れる人から、すでに利用している人まで役立つ情報を幅広くまとめています。ぜひ参考にしてください。
ディスポーザーとは
ディスポーザーがどういう機械かわからないという人向けに、まずはディスポーザーの仕組みや種類について解説します。
シンクで使う生ごみ粉砕処理機
ディスポーザーとは、キッチンシンクに取り付けて使う生ごみ粉砕処理機のことです。投入口から生ごみを投入し、水を流しながらスイッチを入れるだけで簡単に生ごみを処理できます。ディスポーザー内部で粉砕された生ごみは、最終的には下水道に流れます。
ディスポーザーは、もともとはアメリカで開発された機械です。生ごみ処理の手間を省くために開発され、海外では多くの住居で使用されてきました。日本でも、新築マンションを筆頭に備え付けの標準設備として人気があり、徐々に普及しています。
生ごみの破砕方法はメーカーや機種によって異なりますが、ハンマーを使用するハンマーミル式が多く出回っています。ハンマーミル式は粉砕能力が高く、他の破砕方式のものでは処理できない固いものも投入が可能です。テラルでも、品質の高いハンマーミル方式を導入しています。
生ごみの処理方法で3つのタイプがある
ディスポーザーは、粉砕したあとの生ごみをどう処理するかによって3つのタイプに分けられます。各タイプの特徴を表にまとめました。
タイプ | 生物処理 | 機械処理 | 単体ディスポーザー |
---|---|---|---|
生ごみの処理方法 | 専用の処理槽に集め、微生物の力で分解 | 機械内で処理(主に熱による乾燥処理)して分解 | 粉砕した生ごみをそのまま下水道に流す |
メリット | ・環境に優しい ・省スペースに設置できる |
・設置が比較的簡単 ・後付けも可能 |
設置が簡単 |
デメリット | ・処理槽の設置をはじめ大がかりな工事が必要 ・後付けが難しい |
・処理システムを設置するスペースが必要 ・処理にもエネルギーがかかる |
・環境に悪影響 ・ほとんどの自治体で設置が認められない |
生物処理タイプのディスポーザーは専用処理槽の設置が必要なので、主にマンションを新築する際に設置されます。微生物の力で生ごみを分解するので、環境に優しい点が魅力的です。また、シンク下にはディスポーザー本体を設置するのみなので、省スペースで収納を圧迫しません。テラルでは、この生物処理タイプのディスポーザーを取り扱っています。
一方、機械処理タイプのディスポーザーは、本体と同時に生ごみを処理する機械も設置します。機械処理タイプを販売する多くのメーカーでは、ヒーターで生ごみを乾燥させる処理方式を導入しています。処理槽の設置といった大がかりな工事は必要ないので、すでに建っているマンションに後付けする場合は機械処理タイプを選ぶのが一般的です。
最後に単体ディスポーザーは、粉砕した生ごみを処理せずそのまま下水道に流すタイプです。下水道や配管など環境への悪影響が懸念され、現在多くの自治体で設置が禁止されています。
ディスポーザーをマンションで使うメリット
続いて、ディスポーザーをマンションで使うメリットを解説します。この章では、主なメリットとして、生ごみ処理の負担が軽減できる・シンクやマンションを清潔に保てる・環境に優しいの3点を紹介します。
生ごみ処理の負担を軽減できる
家庭で出るごみのうち、約4割は生ごみです。ディスポーザーは生ごみの約8割を処理できるため、家庭ごみの削減に役立ちます。処理の負担を大きく軽減できるでしょう。
例えば生ごみは水分を含んでいるため、通常のごみよりも重くなりやすいです。ディスポーザーで処理することでごみ袋が軽くなり、マンションのごみ集積場まで運ぶのも楽になります。
また、ディスポーザーの使用で家庭ごみが溜まるスピードも落ちるので、集積場まで持っていく頻度自体も減らせるでしょう。ごみ袋代の節約にもつながります。
シンク周りやごみ捨て場の悪臭や害虫を抑制できる
シンク周りや室内・マンションのごみ捨て場の清潔を保てる点もメリットです。
生ごみを溜めると、ゴキブリなどの害虫や悪臭の原因になります。ディスポーザーで生ごみをすぐに処理すれば、害虫が住み着かず、腐敗や臭いを防ぎやすくなるでしょう。
また、シンクから三角コーナーのように生ごみが溜まる場所を撤去できるので、ヌメリやカビも対策できます。生ごみを極力触りたくないという人にとっては、心理的な負担も軽減されるのでおすすめです。
マンションの場合は共有のごみ置き場からも生ごみが減るので、マンション全体を清潔に維持できるメリットもあります。ごみ置き場の害虫や臭い対策になり、より住みやすい環境が整うでしょう。
環境に配慮した生活ができる
ディスポーザーは環境に優しい機械としても注目を集めています。ディスポーザーを使用すると、生ごみを焼却するエネルギーを削減できます。
生ごみは水分を多く含むごみです。紙ごみといった他の可燃ごみよりも燃えにくく、焼却にはより多くのエネルギーを使用します。ディスポーザーを使うと、生ごみは粉砕・処理されて下水に流されるので、消費エネルギーの軽減が期待できるでしょう。
ディスポーザーで粉砕した生ごみは、処理槽や機械で下水に流してもよい基準値を満たすように処理されます。環境に悪影響のないよう配慮がされていて、ごみを焼却するエネルギーも抑えられるため、環境に優しい機械だといえます。
ディスポーザーをマンションで使うデメリット
対して、ディスポーザーにはいくつかデメリットもあります。今回は、ランニングコストがかかる・動作音や振動が発生する・対応外の生ごみがあるの3つを紹介します。
ディスポーザーの維持でコストがかかる
ディスポーザーを利用し続けるにはある程度費用負担が必要です。
まず、ディスポーザーの作動には電気や水が必要なので、電気代・水道代がプラスでかかります。使う頻度や機種によって異なりますが、月に数百円〜1,000円程度が目安です。
また、故障時の修理や交換にも費用がかかります。ディスポーザーは設置から7〜10年ほどで寿命を迎えるとされ、故障や不具合が生じた場合には部品や本体の交換が必要です。修理の場合は1万〜2万円程度、交換の場合は8万〜18万円ほどの費用がかかります。
ただし、マンションでは毎月支払う管理費でメンテナンスに備えていることも多いです。その場合、不具合が起きたときはマンションの管理会社に相談すると、修理・交換の費用を負担してもらえます。
動作音や振動が発生する
ディスポーザーはモーターを使用し、ハンマーや回転刃などで生ごみを粉砕するため、どうしても音や振動が発生してしまいます。音や振動に敏感な人にとっては不快に感じるかもしれません。
しかし、テラル社ではメーカーとして音や振動によるクレームを把握したことはありません。マンションの場合は全戸にディスポーザーが設置され、他の住民も使用するため苦情も発生しづらいと考えられます。特に新しいマンションは遮音性も高いため、過度に気にする必要はないでしょう。
周囲への影響がどうしても気になる場合は、深夜や早朝に使用することを避けるといった工夫をしましょう。
対応外の生ごみは別途処分が必要
ディスポーザーはすべての生ごみを処理できるわけではありません。対応外の生ごみが出た場合は、分別して捨てる必要があります。投入できる生ごみとできないものとで分けなければならないため、面倒に感じる人もいるかもしれません。
ディスポーザーは、固すぎるものや繊維質の多いもの、油などは処理できません。投入してしまうと、本体や配管を傷める恐れがあり、故障につながります。
ディスポーザーに入れてよいもの・ダメなものについては、後の章で詳しく解説します。
マンションでディスポーザーを使用する注意点
ディスポーザーをマンションで使用する場合、管理会社によって定められたルールにより、いくつか注意点があります。例えば、マンションのルールによっては、交換する際にメーカーやタイプに制限があるケースも。この章を参考に、管理規約を確認してディスポーザーを正しく利用してください。
マンションで後付けは難しい
「いま住んでいるマンションにディスポーザーを後付けするリフォームがしたい」と考えている人もいるでしょう。しかし、基本的にマンションにディスポーザーを後付けすることはさまざまな制限があり、難しいです。
まず、生物処理タイプのディスポーザーは原則設置できません。生物処理タイプのディスポーザーを設置するには、マンション全体で排水処理システムを組む大がかりな工事が必要になるためです。後付けの場合は、機械処理タイプのディスポーザーの設置を検討します。
ただし、機械処理タイプのディスポーザーは、管轄の自治体によっては設置が認められないこともあります。自治体で設置が認められない場合は、その住まいでのディスポーザーの導入は諦めるしかありません。置き型の生ごみ処理機の購入も検討してみてください。
ディスポーザーをやめたいなら管理規約を確認
ディスポーザーが備え付けられている部屋に住んでいて、「使わないから撤去したい」と考えている場合は、管理規約を確認しましょう。マンションによっては、ディスポーザーの撤去が禁止されている場合があるためです。
ディスポーザーの使用をやめたい・撤去したい場合は、まず管理会社に相談しましょう。撤去できる場合でも、撤去費用は自己負担になる可能性もあります。費用面も含めて相談してみてください。
ただし、ディスポーザーは生ごみを投入しなければ通常のシンクと同じように使用できます。使用しないならあえて取り外さず、そのままシンクとして生ごみを流さないようにして使い続けることも可能です。
ディスポーザーを安全・清潔に使うポイント
ディスポーザーは、取扱説明書に沿って使用すれば、長く安全・清潔に活用できます。この章では、ディスポーザーを安全かつ清潔に使うコツを2つ紹介します。
処理できる生ごみを正確に分別する
先にも述べたように、ディスポーザーはすべての生ごみを処理できるわけではありません。生ごみの約8割を処理できますが、残りの約2割は投入すると故障の原因になります。取扱説明書をよく読んで、処理できる生ごみとできない生ごみを正確に把握しましょう。
次の表に主な処理できるもの・できないものをまとめました。
処理できる生ごみ | 処理できない生ごみ |
---|---|
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メーカーや製品ごとに処理できるもの・できないものは異なります。詳しくはメーカーの取扱説明書を確認してください。
また、洗い物の際にスプーンやフォークといったカトラリーが混入するケースもあります。ディスポーザーを作動させる前に、一度中を確認することも大切です。
定期的にディスポーザーを掃除する
清潔に長く使うためには、定期的なメンテナンスも大切です。手軽にできるメンテナンスとしておすすめなのが、溜水洗浄と氷洗浄です。
溜水洗浄は、桶やバケツなどに溜めた6~8Lの水を一気に流すことで排水配管を洗い流します。使い方を守っていれば水でもじゅうぶん汚れを落とすことができるので、熱湯を流す必要はありません。熱湯はディスポーザーや配管が傷む恐れがあるため、水を使用しましょう。
氷洗浄は、破砕室内を洗浄するお手入れです。氷5〜6個を入れて粉砕することで、内部に残ったごみを洗浄します。
これらのメンテナンスは週2〜3回ほどおこなうと効果的です。それでも臭いや汚れが気になる場合は、中性洗剤や柄付きブラシ、スポンジなどを使って清掃してみましょう。
東京支社 | 03-3818-7800 |
中部支店 | 052-339-0875 |
関西支店 | 06-4803-8838 |
マンションのディスポーザーはテラルがおすすめ
ディスポーザー付きのマンションを探している場合や、いまあるディスポーザーの修理・交換を考えているなら、ぜひテラル製のディスポーザーをご検討ください。
テラル製ディスポーザーは、粉砕力に優れたハンマーミル式を採用。生ごみの処理スピードも早く、使用電力・水量を抑えた設計で環境にも優しいです。また、独自のジェットフラッシュ機能が搭載されたモデルでは、お手入れモードが付いているので、メンテナンスの手間を軽減することもできます。
さらに、アフターサービスも充実しています。専用コールセンターは24時間365日いつでも対応しているので、もしものときにも備えられて安心です。
性能に優れ、安心のアフターサービスがついたテラル製ディスポーザーをぜひご検討ください。
テラル社の公式サイトでは、ディスポーザーのお手入れの方法を動画で解説しています。
テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。
▼お問い合わせ先
東京支社 | 03-3818-7800 |
中部支店 | 052-339-0875 |
関西支店 | 06-4803-8838 |

まとめ:ディスポーザー付きマンションで快適に過ごそう
ディスポーザーを標準設備として導入するマンションが増えてきました。ディスポーザーが付いていると、日頃のごみ捨ての負担が軽減されたり、室内やマンション全体の清潔が維持できたりするなど、さまざまなメリットがあります。
ランニングコストや一部対応外の生ごみがあるなど、デメリットもありますが、普段の生活を楽にでき、清潔な環境へとランクアップできます。
ディスポーザーを正しく使用して、快適で清潔な生活を送りましょう。