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ディスポーザーは後付けできる?設置のメリットや条件を徹底解説

ディスポーザーを設置すると家庭ごみの量を減らせるだけでなく、悪臭や害虫の発生を防ぐ効果もあります。しかし、ディスポーザーは後付けが可能なのでしょうか。

本記事では、ディスポーザーを後付けするメリットやデメリットを解説します。基本的な設置手順や気になる費用の目安も解説するので、ディスポーザーの後付けを検討している方はぜひ役立ててください。


ディスポーザーは後付けできる?

ディスポーザーを後付けできるかどうかは、設置環境とディスポーザーの種類によって異なります。

ディスポーザーには生物処理方式と機械処理方式の2種類があります。

生物処理方式は、ディスポーザーで破砕した生ごみを専用排水管を通じて処理システムに流し、微生物によって分解する仕組みです。機械処理方式は破砕した生ごみを機械システムで処理し、処理水を下水道に流す仕組みです。

生物処理方式は排水処理システムを埋設する必要があるため、後から設置するのは現実的に難しいでしょう。そのため、後付けするには機械処理方式がおすすめです。

また、集合住宅では、ディスポーザーを後付けし、排水管が詰まるようなことがあれば、大きな問題に発展する可能性があるため、禁止されているケースがほとんどです。

そのため、「戸建て」かつ「機械処理方式」であれば、ディスポーザーの後付けが可能と言えます。


ディスポーザーを後付けするメリット

近年、ディスポーザーへのニーズが高まっており、後付けしたいと考える人もいます。ディスポーザーを後付けするメリットを解説します。

家庭ごみの量が減る

ごみ出しのタイミングは、地域や集合住宅でルールが決められているのが一般的です。生ごみは通常、燃えるごみとして出しますが、生ごみの量が多ければ、家庭ごみの全体量も増えてしまいます。

一方でディスポーザーを設置すると、生ごみを自宅で処理できるため、家庭ごみの量が減り、ごみ袋にかかるコストの削減につながります。

生ごみが原因の悪臭や害虫の発生を防げる

家庭ごみの回収日が決まっている場合、次の回収日までにごみを溜めておかなければなりません。生ごみの腐敗が進むと悪臭の原因となり、コバエをはじめとする害虫が発生する可能性があります。

特に夏場は高温多湿となり、悪臭や害虫の発生を促進しかねません。生ごみによる悪臭や害虫の発生を防ぐためには、ディスポーザーの使用が効果的です。

ディスポーザーを使用すると、生ごみのほとんどをすぐに処理できるため、シンクに三角コーナーを設置し、大量の生ごみを溜める必要がなくなります。ディスポーザーを使用すれば、次のごみの回収日までに生ごみが腐敗し、悪臭や害虫が発生するのを防ぐことが可能です。

環境負荷を軽減できる

ディスポーザーの使用は、環境問題への取り組みの一環になります。

ごみ回収車や焼却炉を稼働する際には、多くの二酸化炭素が排出されます。

ディスポーザーで生ごみを処理する方法が広く普及すれば、家庭ごみの総量を減らし、ごみ回収車や焼却炉の稼働量を減らせます。結果、ごみの回収や焼却に関わる二酸化炭素の排出量の削減も期待できます。

環境意識が高まるなか、ディスポーザーは環境負荷を軽減できるとして注目を集めています。


ディスポーザーを後付けするデメリット

ディスポーザーにはさまざまなメリットがあるため、後付けを検討する人も増えています。しかし、ディスポーザーの後付けにはいくつかのデメリットも存在します。

デメリットを把握したうえで十分に検討するようにしましょう。

設置に費用がかかる

自宅のキッチンにディスポーザーを後付けするデメリットの一つは、設置費用がかかることです。ディスポーザーの後付けにかかる費用は、基本的に新規設置する場合と内容は変わりません。

設置費用の主な内訳は、本体価格と工事費です。

また、ディスポーザーは電気と水を使用します。そのため設置後に、電気代と水道代が上昇する可能性があります。電気代や水道代がどのくらいかかるかは、製品や使用頻度によって異なりますが、月に数百円~1,000円程度の上昇が想定されます。

動作音や振動が発生する

ディスポーザーは生ごみを破砕するため、動作音や振動が発生します。動作音や振動が大きい場合、近隣に響く可能性があります。建物の構造によっては特に早朝や深夜、動作音や振動が近隣に響きやすくなることもあるため、使用するタイミングに配慮する必要があります。

ただし、テラル社では、ディスポーザーに関する動作音や振動についてのクレームはこれまで確認されていません。静音性に優れている近年の住宅であれば、過度に気にする必要はないともいえます。

すべての生ごみを処理できるわけではない 

ディスポーザーを後付けすると、家庭で出る多くの生ごみを処理できます。しかし、ディスポーザーは、すべての生ごみを処理できるわけではありません。

たとえば、固い食品くずや強い繊維質のものなど処理できない生ごみを投入すると、適切に破砕されず、詰まりの原因になります。

ディスポーザーの後付けを検討している場合は、処理できない生ごみを把握しておくことも大切です。

ディスポーザーには処理できない生ごみのほか、投入に注意が必要なものもあります。処理できない生ごみや投入に注意が必要なものは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ディスポーザーへの投入がダメなものはある?注意が必要なものを紹介


ディスポーザーを後付けするための条件

ディスポーザーの後付けは、戸建てかつ機械処理方式の場合のみ可能です。さらに、いくつかの条件を満たす必要があります。

シンク下に設置スペースがあること

ディスポーザーは、キッチンのシンク下に設置する設備です。そのため、設置するには、シンク下に十分なスペースが必要です。

ディスポーザーの後付けを検討している場合は、シンク下に十分なスペースがあるかを確認してみましょう。スペースが狭くても、コンパクトタイプのディスポーザーなら後付けできる可能性もあります。

また、シンク下に十分なスペースを確保できても、収納の形状によっては後付けが難しいこともあるので注意しましょう。

引き出し収納の場合は設置作業が難しいため、加工が必要になるケースもあります。

自治体や管理規約で設置が許可されていること

ディスポーザーは特別な下水処理が必要になるため、設置を禁止している自治体もあります。たとえば東京23区内の場合、東京都下水道条例施行規程により、特定のディスポーザー以外は設置できないことになっています。

また、マンションの場合、管理規約で許可されていなければ設置できません。

ディスポーザーの後付けを検討しているときは、お住いのエリアの条例や規約を確認する必要があります。

生物処理方式は排水処理システム(処理槽)が必要であること

ディスポーザーには、機械処理方式と生物処理方式の2種類があります。

機械処理方式は破砕した生ごみから固形物を分離し、液体だけを下水道に流す仕組みです。専用の排水処理システムが不要なので、シンク下に十分なスペースがあり、条例または管理規約で許可されていれば、後付けが可能です。

一方の生物処理方式は、破砕室で処理した生ごみを分解・浄化して下水に流します。後付けするには、専用の排水処理システムが必要になるため、集合住宅ではとくに難しい傾向にあります。


ディスポーザーを後付けする際の基本的な手順

ディスポーザーを後付けする手順は、基本的に新規設置する場合と変わりません。ここからは、ディスポーザーを後付けする基本的な手順を紹介します。

1.自治体や管理規約で許可されているかの確認

キッチン設備には、自治体の許可なく設置できるものもあります。しかし、ディスポーザーは排水にかかわるため、個人の意思で自由に設置できないキッチン設備の一つです。

自治体や管理規約で禁止されている場合、ディスポーザーを後付けできません。ディスポーザーを後付けしたいときには、自治体や管理規約を確認しましょう。

2.業者による現地調査

ディスポーザーを後付けする際には、業者による現地調査が実施されます。

現地調査が必要な理由は、排水設備やキッチン環境によってはディスポーザーの設置が難しいケースもあるためです。ディスポーザーを後付けするためには、シンクの素材や排水口の形状、サイズなどの条件を満たす必要があります。

現地調査では設置場所や電源、排水パイプ、配線などの確認が実施されます。現地調査によってディスポーザーを設置できると判断されれば、次の維持管理点検契約の締結に進むことが可能です。

3.維持管理点検契約の締結

維持管理点検契約とは、特定の機器や設備の維持管理・定期点検を実施するための契約です。ディスポーザーを設置する際には、業者と維持管理典型契約を締結する必要があります。

維持管理点検契約の締結が必要なキッチン設備には、ディスポーザーのほか、ガスコンロや給湯器、レンジフードなどがあります。ディスポーザーは、定期的なメンテナンスが必要なキッチン設備です。業者は維持管理点検契約に基づき、定期的にディスポーザーの状態を確認し、必要に応じてメンテナンスや修理を実施します。

また、維持管理点検には費用がかかります。

4.申請手続き

業者と維持管理点検契約を締結したあとは、申請手続きの段階です。排水処理槽を新たに設置する場合は、下水道局への申請が必要です。

下水道局に「排水設備計画確認申請書」を提出します。排水設備計画確認申請書とは、排水設備工事を実施する際に工事内容を確認するための書類です。この書類は、排水設備指定工事店を通じて下水道局に提出します。

ディスポーザーを後付けし、排水処理システムを設置する際、自治体によっては指定された工事店に依頼しなければなりません。排水設備指定工事店は、自治体の公式サイトに掲載されています。

5.設置工事

下水道局に排水設備計画確認申請書を提出したあとは、ディスポーザーの設置工事をするプロセスに入ります。

ディスポーザーの設置には、専門的な知識と技術が必要です。適切に設置できない場合、水漏れや漏電などのトラブルにつながる可能性があります。そのため、ディスポーザーの設置工事は業者に依頼しましょう。

設置工事は1時間半程度かかります。また、工事は基本的に立ち会いが必要です。


ディスポーザーの後付けにかかる費用の目安

ディスポーザーの後付けには、本体価格をはじめとする初期費用が必要です。設置後は、水道代や電気代などのランニングコストもかかります。

ディスポーザーの後付け時にかかる初期費用

ディスポーザーの後付けにかかる初期費用の内訳は、現地調査費と本体価格、工事費です。現地調査費は業者によって異なりますが、10,000円~が目安です。本体価格は製品によって異なりますが、50,000円~30万円程度かかります。

工事費は業者や設置環境によって異なりますが、30,000円~50,000円程度です。既存の配管がディスポーザーに対応していない場合やシンクの改修が必要になる場合などは、追加費用がかかります。このほか、出張費や部品代が必要になることもあります。

ディスポーザー設置後に発生するランニングコストの目安

ディスポーザーの設置後にかかるランニングコストの主な内訳は、維持管理点検費用と水道代、電気代です。維持管理点検費用には10,000円~30,000円程度かかりますが、正確な金額を見積もりが必要です。

ディスポーザーの使用に際して、水道代と電気代がかかります。そのため水道代と電気代が月に数百円~1,000円程度上がる可能性があるでしょう。


ディスポーザーの後付けで利用できる補助金がある自治体

ディスポーザーを後付けする際には、本体価格や工事費などの初期費用が必要です。製品や工事内容によっては、初期費用が高額になることもあります。初期費用の負担を軽減するためには、自治体の補助金を利用するのも手段の一つです。

ここからは、ディスポーザーの後付けで利用できる主な補助金を紹介します。

富山県黒部市

富山県黒部市では、「住宅用ディスポーザ設置補助金」を設けています。対象者は、富山県黒部市内で公共下水道または農業集落排水施設地区における下水道利用者に限られます。

補助要件は市税に未納がないこと、上下水道料金に未納がないこと、下水道受益者負担金に未納がないことです。補助額は、ディスポーザー1基につき30,000円です。補助金は、令和7年度末まで受け付けています。

補助金を受け取るには、富山県黒部市の経営課にディスポーザ設置補助金申請書と添付書類の提出が必要です。申請が認められるのは、ディスポーザーを設置した日から6カ月以内に限られます。

黒部市「住宅用ディスポーザ設置でSDGs!!」

福岡県行橋市

福岡県行橋市では、「生ごみ処理機設置補助金」を設けています。対象者は、福岡県行橋市の居住者で家庭から出る生ごみを処理する機器を設置する方です。過去に同補助金を受け取った方でも5年が経過し、機器を買い替える場合は申請できます。

補助額は購入額の2分の1、限度額は30,000円です。限度額は、令和6年度から10,000円増額されています。補助金は、年度内での申請が必要です。ただし、予算に限りがあるため、補助金が終了する可能性もあります。

補助金を受け取るためには、福岡県行橋市の環境課で手続きが必要です。窓口には、販売店が発行した処理機器の領収書と認印、申請者の口座番号がわかる書類を提出します。

行橋市「生ごみ処理機器設置補助金」

山梨県都留市

山梨県都留市では、「生ごみ処理機具設置費補助金」を設けています。対象者は、補助金の交付申請時において本市の住民基本台帳に記録されている者、市税等を滞納していない者などです。

補助額は購入費の2分の1以内、限度額は50,000円です。補助金の申請は、令和6年4月1日から令和7年3月31日まで受け付けています。補助金を受け取るためには、ディスポーザーの購入前に申請が必要です。

申請に必要な書類は、見積書や設置器具の機器名および性能を表示した書類、補助対象設備設置予定箇所の写真、誓約書などです。詳しくは、山梨県都留市の公式サイトでご確認ください。

都留市「生ごみ処理機具設置費補助金」

ディスポーザーを後付けするならテラル製がおすすめ

生物処理方式は排水処理システムを埋設しなければならず、後付けが難しいのが現状です。しかし、埋設できる場合はテラル製のディスポーザーがおすすめです。戸建て用のDSP-250HDを紹介します。

【戸建て用】DSP-250HD

DSP-250HDには、業界初のジェットフラッシュ方式を採用しています。ジェットフラッシュ方式とは生ごみを破砕後、ディスポーザー内に水を溜めて一気に排水する方式です。ディスポーザーを使用するたびに破砕室内や配管内を洗浄するため、お手入れの手間を省き、きれいな状態を維持できます。

ディスポーザーは水を流しながら使用する必要があるため、水道代を気にする方も多いでしょう。DSP-250HDは自動制御プログラム運転により、水を無駄なく使用するため、節水につながります。

従来品に比べて排水能力も大幅にアップしており、配管への汚れの蓄積や詰まりを防ぐことが可能です。

<DSP-250HDの詳細はこちら>

テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。

▼お問い合わせ先

東京支社 03-3818-7800
中部支店 052-339-0875
関西支店 06-4803-8838
問い合わせ先

ディスポーザーを後付けして家事の負担を減らそう

ディスポーザーを後付けすると、家庭ごみの量が減り、悪臭や害虫の発生を防げるなどのメリットがあります。生ごみをまとめる手間が省けるため、家事の負担軽減につながるでしょう。

ただし、生物処理方式は排水システムを埋設する必要があるので、現実的に導入は難しいのが現状です。

また、ディスポーザーで処理した生ごみは公共の下水に流すため、自治体によっては設置を認めていないところもあります。まずは自治体や管理規約でディスポーザーの設置が許可されているかを確認しましょう。