ディスポーザーをやめたい!撤去する方法や物件種別ごとの注意点
ディスポーザーは、人気が高い住宅設備の一つです。新築マンションでは、IHクッキングヒーターやビルトイン食洗器などと同様に、ディスポーザーが標準装備されているケースが増えています。
しかし、ディスポーザーには処理できないものがあったり、使用できる洗剤が限られていたりするというデメリットもあるために、「やめたい」「撤去してしまいたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。
ディスポーザーをやめる場合には撤去費用がかかるため、慎重に検討する必要があります。
本記事では、ディスポーザーをやめるメリットとデメリット、撤去方法などを解説します。
ディスポーザーをやめたい主な理由
近年は、ディスポーザーへのニーズが高まっています。その背景には、ディスポーザーの設置でさまざまなメリットがあることが関係しています。
一方で、ディスポーザーを設置後に「やめたい」と感じている人もいるのが現状です。その主な理由は、次のとおりです。
- 処理できないものがある
- 使用できる洗剤が限られる
- 動作音が気になる
- メンテナンスに手間がかかる
- ランニングコストが高くなるなど
ディスポーザーをやめたい場合は、撤去するのも選択肢の一つです。ただし、撤去するデメリットもあるため、事前に確認したうえで慎重に検討する必要があります。
ディスポーザーでよくある後悔6つを解説!向いている人や選び方とは
ディスポーザーをやめるメリット
自宅に設置したディスポーザーに関する悩みを抱えている場合、撤去してしまうのも選択肢の一つです。ディスポーザーを撤去すると、設置後に抱えていた悩みを解消できる可能性があります。
排水口が広くなる
ディスポーザーをやめるメリットの一つは、排水口が広くなることです。ディスポーザーは、キッチンのシンク下に設置します。
ディスポーザーを設置したときの排水口の広さは、80~100mm程度です。標準的な排水口の広さは、150mm程度であるため、ディスポーザーを設置している状態の排水口は通常よりも狭くなっているケースが多いと考えられます。
ディスポーザーを取り外して通常の排水トラップに交換すると、排水口が広くなります。日常的なお手入れのしやすさを求める場合、ディスポーザーの撤去を考えてみても良いでしょう。
シンク下の収納スペースが増える
自宅の間取りによっては、キッチンに十分な収納スペースを確保できないケースがあります。特にディスポーザーを設置している場合、キッチン用品の収納スペースに悩む人も少なくありません。
ディスポーザー本体は、キッチンのシンク下に設置されるのが一般的です。ディスポーザーを設置すると、シンク下の収納スペースの多くを占有します。そのため、シンク下にキッチン用品を収納している場合、別の場所に収納しなければなりません。
一方でディスポーザーを撤去すると、シンク下のスペースに余裕が生まれるため、収納スペースとしても使いやすくなります。キッチン用品も収納できるようになるため、キッチンの見た目もすっきりするでしょう。
さまざまな洗剤を使用できる
ディスポーザーの設置後は、使用できる洗剤が限られます。
たとえば漂白剤や塩素系洗剤、アルカリ性洗剤などは使用できません。これらの洗剤を使用すると、ディスポーザーの部品にダメージを与える恐れがあります。漂白剤は処理槽のバクテリアを死滅させてしまう恐れがあるため、生ごみの分解・浄化に影響する可能性があります。
ディスポーザーを撤去すると、このような洗剤の使用制限がなくなります。漂白剤や排水口専用洗剤を使用でき、汚れの種類に応じたお手入れも可能になることから、ディスポーザーが設置されている状態よりも、キッチンを清潔な状態に維持しやすいという人もいるでしょう。
ディスポーザーをやめるデメリット
ディスポーザーの撤去によって解消される悩みも少なくありませんが、反対にディスポーザーを撤去することで、設置前の問題に再び直面する可能性もあります。
ここからは、ディスポーザーを撤去することで生じる可能性のあるデメリットについて解説します。
生ごみの量が増える
ディスポーザーの設置後は、自宅で出る生ごみを処理できるため、ごみの量を削減できるといったメリットがあります。しかし、ディスポーザーを撤去すると、すべての生ごみを処分しなければならないため、ごみの量が増えるでしょう。
京都市のごみに関する調査によると、家庭から出るごみのうち、生ごみが占める割合が38.4%だったことがわかっています。
燃やすごみ | 割合 |
生ごみ | 38.4% |
紙類 | 32.9% |
プラスチック類 | 11.6% |
繊維類 | 6.0% |
その他 | 11.0% |
生ごみは水分を多く含むため、重量があり、ごみ出しの負担が大きくなる可能性もあります。ごみ袋が有料の地域の場合、ごみの量が多くなることで、袋代の負担も増えるでしょう。
悪臭や害虫が発生しやすくなる
ディスポーザーを設置すると、生ごみ用の三角コーナーをシンク内に設置することが不要になるため、悪臭や害虫を防げるメリットがあります。生ごみをすぐに処理できるため、臭いの元を断つことが可能です。
しかし、ディスポーザーを撤去すると悪臭が発生する原因になります。また、高温多湿の時期に、三角コーナーに生ごみを放置すると、コバエをはじめとする虫が発生するリスクも高まります。
ディスポーザーの撤去を検討している場合は、悪臭や害虫への対策が必要です。
撤去費用がかかる
ディスポーザーを業者に依頼して撤去する場合、撤去費用がかかります。撤去費用は業者によって異なるため、見積りを依頼して確認しましょう。
撤去費用を抑えるために、自分で撤去できないかと考える人もいるかもしれませんが、ディスポーザーの撤去には専門的な知識と技術が必要になるため、必ず業者に依頼しましょう。
誤った方法で撤去すると、水漏れ等の不具合の原因になる可能性があります。また、作業中に本体が誤作動を起こすと、思わぬ事故やトラブルにつながる恐れがあります。
管理組合や自治体との調整が必要になる
キッチンに設置されたディスポーザーは、住人の意思で自由に撤去できないことがあるため、注意しましょう。
分譲マンションの場合、管理規約でディスポーザーの撤去が禁止されているケースがあります。管理規約の内容がわからない場合は、マンションの管理会社に問い合わせましょう。
また、ディスポーザーを撤去する際には、自治体の条例や規則に従う必要もあります。排水設備や下水管の詰まりを防ぐためにも、自治体のルールを事前に確認しましょう。
ディスポーザーを撤去する方法
ディスポーザーを撤去したいときには、まず管理組合や自治体に撤去可能かを確認する必要があります。
撤去可能な場合、予期せぬ事故やトラブルを防ぐためにも、必ず業者に依頼しましょう。
自分で撤去するのは難しい
自宅のキッチンからディスポーザーを撤去する際は、撤去費用がかかっても業者に依頼しましょう。
ディスポーザーの撤去には、専門的な知識と技術が必要です。知識や技術が乏しいまま撤去すると、漏水やケガなどの事故につながる恐れがあります。
予期せぬトラブルが発生すれば、撤去費用よりも高額な費用がかかる可能性もあります。安全にディスポーザーを撤去し、トラブルを避けるためにも、必ず業者に依頼するようにしましょう。
業者に依頼して撤去する
ディスポーザーの撤去には専門的な知識や技術が必要です。そのため、ディスポーザーを撤去する際は、必ず業者に依頼しましょう。
ディスポーザーの撤去に対応している業者は、次のとおりです。
- 設置した業者
- 水道修理業者
- ハウスメーカー など
ディスポーザーを設置した業者がわかる場合は、同じところに依頼すると良いでしょう。設置した業者が不明な場合は、水道修理業者やハウスメーカーにも依頼できます。
【物件種別】ディスポーザーをやめたいときの注意点
ディスポーザーを撤去する際の注意点は、集合住宅と戸建てで異なります。どのような点に注意すべきかを確認しておきましょう。
集合住宅の場合
マンションやアパートなどの集合住宅の場合、管理規約でディスポーザーに関するルールが定められているケースがあります。事前に管理組合に問い合わせて、ディスポーザーの撤去が可能かを確認しましょう。
管理規約でディスポーザーの撤去が認められていない場合、残念ながら撤去できません。それでも撤去したい場合は、管理規約の内容の変更を求める方法もあります。
管理規約の内容を変更する際には、総会での承認が必要です。ただし、総会を開いても、必ずディスポーザーの撤去が承認されるとは限りません。
承認されるためには、区分所有者数の過半数以上の賛成が必要になります。総会で承認されなければ、いくら希望しても撤去するのは難しいでしょう。
戸建ての場合
戸建ての場合、ディスポーザーの種類によっては撤去が難しいことがあります。ディスポーザーの種類には、機械処理タイプと生物処理タイプがあります。撤去するにはどちらのタイプも専門の業者に依頼する必要がありますが、機械処理タイプは比較的容易に撤去が出来ます。しかし、生物処理タイプは撤去が難しいケースがあります。
生物処理タイプの撤去が難しい理由は、専用の処理槽が地下に埋設されているケースが多いことから、大がかりな工事が必要になるためです。
戸建てに設置したディスポーザーを撤去する際は、まずどのタイプかを確認する必要があります。いずれのタイプの場合も、業者に依頼して撤去しましょう。
ディスポーザーを交換するならテラル製がおすすめ
ディスポーザーに関する悩みから撤去したいと考えている場合は、新たな製品に買い替えることで解消できる可能性があります。
新たなディスポーザーに交換するなら、テラル製がおすすめです。
テラル製のディスポーザーは、環境に優しい生物処理タイプです。シンクの下に設置するため、置き型の生ごみ処理機に比べて省スペースで、キッチンの見た目もすっきりするでしょう。
また破砕力の高いハンマーミル方式を採用しており、生ごみをより細かく破砕できます。要望にあわせて、定期点検を依頼することも可能です。24時間年中無休の専用コールセンターも用意しているため、設置後も安心して使用できます。
テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。
▼お問い合わせ先
東京支社 | 03-3818-7800 |
中部支店 | 052-339-0875 |
関西支店 | 06-4803-8838 |

やめたいときはメリットとデメリットを考慮しよう
ディスポーザーの設置後は、生ごみを減らせる、悪臭や害虫を防止できるなどのさまざまなメリットがあります。一方ですべての生ごみを処理できるわけではなく、使用できる洗剤も限られるといったデメリットもあります。
ディスポーザーに関する悩みが大きい場合は、撤去するのも選択肢の一つです。しかし、ディスポーザーを撤去する際には業者への依頼が必要になり、撤去費用もかかります。
お手入れに関する悩みを解消し、快適に使用するためには、高性能な製品への交換も検討してみましょう。テラル製のディスポーザーにはお手入れモードを搭載した機種もあり、自動で内部を洗浄するため、掃除の手間を省けます。