ディスポーザーはいらない?撤去するデメリットと代替案を紹介
ディスポーザーは、人気の高いキッチン設備の一つです。近年は、ディスポーザー付きの新築マンションも増えています。しかし、ディスポーザーには処理できない生ごみがあり、メンテナンスにも手間がかかります。
自宅のキッチンにディスポーザーが設置されているものの、「いらない」と感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ディスポーザーを取り巻く環境や、「いらない」と感じるきっかけになる原因について解説します。また、ディスポーザーの代替案も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ディスポーザーを取り巻く状況
まずは、ディスポーザーを取り巻く環境をチェックしておきましょう。
海外では、ディスポーザーの普及率が高い傾向にあります。一方、日本では、海外ほどディスポーザーの普及が進んでいないのが現状です。その背景には、認知度の低さや地域ならではの事情が深く関係しています。
国内での普及率は低い
日本におけるディスポーザーの普及率はまだ低く、一説では約2.5%とされています。一方、アメリカでは普及率が高い傾向にあります。
国内で普及しにくい理由の一つは、認知度の低さです。ディスポーザーは自宅で生ごみを処理できるため、家庭ごみの排出量を減らすことが可能です。ごみ焼却処理に伴う二酸化炭素の排出量を削減し、環境負荷を軽減できます。
しかし、ディスポーザーの環境への影響は広く知られておらず、その認知度の低さが国内での普及が遅れている一因となっています。
新築マンションの設備として人気が高い
国内におけるディスポーザーの普及率は、まだ低いのが現状です。しかし、普及率は徐々に高まっており、ディスポーザーが標準装備されている新築マンションも増えています。
住宅情報誌やWebサイトでは、ディスポーザー付きマンションの特集も組まれるようになりました。
機密性が高いマンションでも、ディスポーザーで素早く生ごみを処理することにより、嫌な臭いを軽減できます。
地域によっては使用が制限されている
ディスポーザーは、国内のどの地域でも設置できるわけではありません。ディスポーザーの使用が制限されている地域もあります。
その背景には、下水道設備の構造が関係しています。
ディスポーザーはシンクの排水口に設置し、生ごみを破砕して水とともに下水管に流す仕組みです。生ごみを適切に処理するには、ディスポーザーに対応した下水道設備が必要です。
しかし、日本の多くの地域では、下水道設備がディスポーザーの使用を前提として設計されていません。そのため、単独でのディスポーザーの設置はほとんどの自治体で認められていないのが現状です。
ディスポーザーシステムの構造については、以下の記事で具体的に解説しています。
ディスポーザーの使用で配管が詰まった!原因と適切な対処法を解説
ディスポーザーがいらないと考えられる主な理由
ディスポーザーは、便利な設備の一つです。しかし、その必要性に疑問を持つ人もいます。
ここからは、ディスポーザーがいらないと考えられる主な原因を紹介します。
処理できない生ごみがあるため
ディスポーザーの登場により、自宅で手軽に生ごみを処理できるようになりました。
しかし、ディスポーザーには、処理できない生ごみがあります。たとえば、大きな骨や硬い種などが挙げられます。これらの生ごみをディスポーザーに投入すると、故障の原因になりかねません。
このように処理できない生ごみがあることを不便に思い、ディスポーザーがいらないと感じる方もいるようです。
ディスポーザーを使用する際には、処理できないものを把握しておくことが大切です。ディスポーザーで処理できない生ごみは、こちらの記事で紹介しています。
ディスポーザーの故障原因と対策とは?修理する際のポイントまで解説
メンテナンスに手間やコストがかかるため
ディスポーザーの設置後は、定期的な掃除やメンテナンスが必要です。
多くのメーカーは、ディスポーザーの定期点検に対応しています。メーカーに定期点検を依頼すれば、不具合を事前に発見できるため、より長く使用できるでしょう。
しかし、定期点検は有料のケースがほとんどです。かかる費用は、メーカーによって異なります。
作動音が気になるため
ディスポーザーは、生ごみを処理する際に一定の作動音が発生します。特に早朝や夜間などの時間帯だと、建物の構造によってはディスポーザーの作動音が響いてしまう可能性があります。
周りの音が聞こえやすい構造の集合住宅では、近隣住民に配慮する必要があるためディスポーザーを使いにくいと考える人も少なくないでしょう。
電気代や水道代が高くなるため
ディスポーザーを使用するには、電気と水道が必要です。処理が終了するまで水道の水を流し続ける必要があります。
ディスポーザーを設置すると、電気代や水道代が上がることがあります。どのくらい高くなるかは、製品や使用頻度によって異なりますが、月に数百円から1,000円程度上がることが多いようです。
近年、電気代の高騰が続いているため、ディスポーザーの使用が負担に感じる方もいます。電気代を抑えるには、省エネ性能に優れた製品を選ぶことも一つの方法です。
ディスポーザーを撤去するデメリット
ディスポーザーをやめたいと感じている場合、撤去するのも選択肢の一つです。しかし、撤去することで、さまざまなデメリットが生じる可能性もあります。ディスポーザーをやめたいときには、デメリットを把握したうえで判断しましょう。
家庭ごみの量が増える
ディスポーザーを撤去すると、生ごみを家庭ごみとして処理する必要があるため、ごみの量が増えてしまいます。
ごみの回収頻度が決まっている場合は、次の回収までに自宅で保管しなければならないため、臭いが気になることもあるでしょう。
生ごみは悪臭を発するため、キッチンを衛生的に保つためにはこれまで以上にこまめな清掃が必要になります。その結果、清掃によるごみの量も増えてしまい、ごみ出しの頻度が上がる可能性もあります。
悪臭や害虫が発生しやすくなる
ディスポーザーが設置されていないシンクには、三角コーナーを設置する方も多いでしょう。
しかし、三角コーナーに生ごみを溜めると、悪臭や害虫が発生しやすくなります。悪臭や害虫の発生はキッチンの衛生環境を悪化させるだけでなく、精神的なストレスにつながるおそれもあります。
一方でディスポーザーを使用し続ける場合は、生ごみを捨てるための三角コーナーの設置が不要です。ディスポーザーは悪臭や害虫の発生を抑え、キッチンの衛生環境を維持するために役立ちます。
撤去に費用がかかる
ディスポーザーを撤去する際には費用がかかるため、コストとのバランスを考慮してから判断しましょう。
ディスポーザーの撤去に費用がかかる理由は、業者への依頼が必要になるためです。撤去の際には、主に次のような費用がかかります。
- 撤去費
- 配管工事費
- 廃棄処分費
- 養生費 など
ディスポーザーは配管と接続されているため、撤去に伴う配管工事が必要です。上記のほか、業者によっては出張費がかかるケースもあります。
撤去費用の目安は、ディスポーザーのみを撤去する場合15,000円〜30,000円程度です。ただし、戸建てでは、地中に埋設された処理槽を撤去するという大掛かりな作業がプラスされるため、専門の業者に見積りを依頼することをおすすめします。
マンションの場合、管理組合や管理会社との調整が必要になる
マンションの場合、ディスポーザー処理槽の維持管理費用は管理費に含まれていることがあります。
ディスポーザーを撤去する際には、その費用をどう負担するかについて管理組合や管理会社との調整が必要です。また、管理規定によっては撤去ができない場合もあり、その確認や調整に手間がかかることがあります。
環境に負荷をかける可能性がある
ディスポーザーを撤去すると家庭ごみが増え、環境に負荷をかける可能性があります。
近年は環境保護に対する意識の高まりにより、環境に負荷をかけない家電や設備の購入者が増えています。ディスポーザーへの注目が高まっているのも、環境に優しいキッチン設備であることが理由の一つです。
ディスポーザーを設置すると、多くの生ごみを家庭で処理することが可能です。その結果、家庭ごみとして出すごみの量を減らせます。
ディスポーザーの代替案
ディスポーザーを撤去すると、悪臭や害虫が発生しやすくなる、家庭ごみの量が増えるなどのデメリットがあります。これらのデメリットをカバーするためには、ディスポーザーの代替となる装置を使用するのも選択肢の一つです。
ディスポーザーの代替案には、家庭用生ごみ処理機やコンポストがあります。
家庭用生ごみ処理機
家庭用生ごみ処理機は、家庭から出る生ごみを、電力を使用して処理する装置です。
家庭用生ごみ処理機には、バイオ式・乾燥式・ハイブリッド式などの種類があります。
バイオ式は微生物で生ごみを分解するタイプです。おがくずやバイオチップなどの資材、適切な温度・湿度管理、酸素供給が必要になります。
乾燥式は、温風で生ごみを乾燥処理するタイプです。温風を使用するため、バイオ式に比べて電気代が高くなる傾向にあります。
ハイブリッド式は、バイオ式と乾燥式を組み合わせたタイプです。ただし、ハイブリッド式は、管理が行き届かなければ悪臭や害虫が発生することもあります。
コンポスト
コンポストは、生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の力で分解発酵させて、たい肥を作る装置です。
日本では、たい肥を作る方法としてコンポストが古くから伝承されてきました。環境に優しい方法としても注目されています。
コンポストは専用容器のほか、段ボールで代用することも可能です。ただし、生ごみが分解発酵するまでに時間がかかるため、悪臭や害虫が発生することもあります。また、生ごみを入れないときにも定期的にかき混ぜる必要があるため、手間がかかります。
高性能なディスポーザーに交換するのも手段の一つ
近年は、高性能なディスポーザーも数多く登場しています。ディスポーザー設置後のデメリットを解消するためには、高性能なディスポーザーに交換するのも手段の一つです。
テラル製のDSP-75Tは、マンションやアパートなどの集合住宅向けのディスポーザーです。高性能なので、ディスポーザーの課題を解消できる可能性があります。
使用電気・水道が減って省エネにつながる
電気代や水道代を抑えたい場合は、ぜひDSP-75Tをご検討ください。
ディスポーザーは電気と水道を使用するため、電気代や水道代の増加を懸念する方も少なくありません。DSP-75Tは、従来品に比べて生ごみの処理スピードが速くなっているため、電気や水道の使用を減らすことが可能です。
省エネ効果は、従来比の約20%です。既存のディスポーザーをDSP-75Tに交換すると、電気代や水道代の削減に加え、生ごみの処理にかかる時間を大幅に短縮できるでしょう。
簡単にお手入れできる
ディスポーザーの設置後は、定期的なお手入れが必要です。しかし、ディスポーザーのお手入れを負担に感じている方が少なくないのも現状です。
DSP-75Tは、氷を使用して簡単にお手入れできるディスポーザーです。氷を5~6個ディスポーザーに入れ、水を流しながらスイッチを入れます。破砕された氷がシャーベット状になり、破砕室をきれいに洗浄してくれます。
このときに、数滴の中性洗剤やレモン汁、食酢などを入れると消臭により効果的です。氷を使用したお手入れの頻度は、週1回程度が目安です。週2~3回程度は、桶に溜めた水を一気に流しましょう。
テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。
▼お問い合わせ先
東京支社 | 03-3818-7800 |
中部支店 | 052-339-0875 |
関西支店 | 06-4803-8838 |
使い方を工夫してディスポーザーを快適に使用しよう
ディスポーザーをやめたいと考えている場合は、撤去するのも選択肢の一つです。しかし、ディスポーザーを撤去すると、悪臭や害虫が発生する、家庭ごみの量が増えるなどのデメリットがあります。撤去するかは、ディスポーザーをやめるデメリットを把握してから判断しましょう。
テラルでは、快適に使用できる家庭用ディスポーザーを数多く取り揃えております。従来品よりも処理スピードが速くなっており、電気代や水道代の削減にもつながります。
また、専用のコールセンターも設置しているため、困ったときにはいつでもご相談いただけます。