ディスポーザーに魚の骨は流せる?流せない骨の処理方法も紹介
ディスポーザーは、自宅で手軽に生ごみを処理できる機器です。しかし、すべての生ごみを投入できるわけではありません。たとえば、硬い生ごみや強い繊維質、貝類などは破砕されても、排水配管内に堆積して詰まりの原因になります。
自宅にディスポーザーを設置したものの、魚の骨を流してもよいのか気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ディスポーザーに魚の骨を流してもよいのかを解説します。また、ディスポーザーに流せない部分の処理方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
ディスポーザーに魚の骨を流してもよい?
結論から述べると、ディスポーザーに流してもよい魚の骨もあります。
ディスポーザーに投入してもよいかどうかは、魚の骨の大きさによって異なります。ディスポーザーの投入口の口径は、10cm程度です。魚の骨の大きさが投入できるサイズであれば、ディスポーザーに流してもOKです。いわしをはじめとする小魚の骨は、流しても問題ありません。
一方で、カニの殻や大きな魚の骨(例えば鯛の骨)は、ディスポーザーに投入するのが難しいです。無理に流そうとしても破砕されず、ディスポーザ内部に残ります。また、破砕室に残ったり排水配管にたまったりして詰まりの原因になります。
ディスポーザーに大きな魚の骨を流してはいけない理由
大きな魚の骨は、ディスポーザーで処理しきれません。ディスポーザーに入れた場合、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
悪臭や害虫が発生する原因になるため
魚の骨は硬く、ディスポーザーの一般的な破砕時間では処理しきれない可能性もあるのが現状です。
破砕されなかった生ごみは、ディスポーザーの内部に残り、やがて腐敗し、悪臭の原因になることがあります。特に魚の骨は生臭さが強いため、キッチン全体に不快な臭いを広げる可能性もあります。
また、排水管内で腐敗した魚の骨は、ハエやゴキブリなどの害虫を引き寄せる原因にもなります。
排水管に溜まりやすいため
ディスポーザーに大きな魚の骨を流してはいけない理由の一つに、排水管に溜まりやすいことが挙げられます。
魚の骨は重いため、ディスポーザーで処理したあとでも排水管に溜まりやすい傾向があります。特に長い骨や太い骨は重さのために排水管内に沈みやすく、溜まることで排水の流れを妨げるケースがあります。排水管が詰まると排水が逆流する恐れがあります。
このような状態になると排水が難しくなり、業者による修理が必要になります。排水管のトラブルを避けるためにも、大きな魚の骨はディスポーザーに流さないようにしましょう。
機器の故障につながるため
大きな魚の骨をディスポーザーに流し続けると、いずれ不具合が生じる可能性があります。
魚の骨は硬く、鋭い部分も多い生ごみです。ディスポーザーに流すと回転刃や内部機構にダメージを与え、噛み込みが起きることがあります。これにより、ディスポーザーの効率が低下し、最悪の場合、故障するおそれもあります。
ディスポーザーの故障を防ぐためにも、大きな魚の骨の投入は避けるようにしましょう。
ディスポーザーに流せる・流せない魚の部分
料理に魚を使用する場合、骨以外にもさまざまな生ごみが出ます。
しかし、魚にはディスポーザーに流せる部分もあれば、流せない部分や流すのを避けた方がよい部分もあります。
流せる部分
ディスポーザーに流せる魚の部分は、次のとおりです。
肉
魚の身の部分は、ディスポーザー流しても問題ありません。
ただし、骨や大きな塊は、ディスポーザーに流すのを避けたほうがよいでしょう。骨や大きな塊は細かく切り分けることで、詰まりや故障のリスクを軽減できます。
内臓
ディスポーザーには、魚の内臓を処理できるものがあります。しかし、魚の内臓は腐敗しやすく悪臭の原因になるため、ディスポーザーに流すときには工夫が必要です。
ディスポーザーで処理したあと、6~8Lの水を一気に流し、内部や排水管に溜まったものを流しきると、悪臭の発生を抑えられます。
小魚の骨
いわしをはじめとする小魚の骨は、ディスポーザーで処理することが可能です。料理でいわしのような小魚を使用したときには、ほかの生ごみと一緒にディスポーザーで処理しましょう。
流せない部分
ディスポーザーに流せない魚の部分は、次のとおりです。
大きな骨
鯛をはじめとする大きな魚の骨は、ディスポーザーに流さないようにしましょう。大きな骨は、回転刃が噛み込む原因になります。破砕できても重さがあるため、排水管内に溜まりやすくなります。
大量の生皮
大量の生皮もディスポーザーに流せません。
生皮はディスポーザーで破砕されにくいものの、少量であれば流しても大丈夫です。しかし、破砕しきれなかった生皮は内部に残りやすいため、取り出して処分する必要があり、手間がかかります。
流すのを避けたほうがよい部分
ディスポーザーに流すのを避けたほうがよい魚の部分は、次のとおりです。
- 皮の部分
- ウロコ
- 皮の部分
大きな皮は、破砕できずに内部に残ります。手で取り出す必要があり、手間がかかるため、細かく切って投入しましょう。
細かく切った皮の部分を流すときは、他の生ごみと混ぜて少量ずつ処理しましょう。
ウロコ
魚のウロコは硬いため、ディスポーザーの内部や排水管が詰まる可能性があります。
ディスポーザーに流してしまった場合は、破砕後に6~8Lの水を一気に流し、ウロコを流しきるようにしましょう。
ディスポーザーに流せない魚の骨の処理方法
ディスポーザーには、流せない魚の部分や流さないほうがよい魚の部分があります。これらの部分は、ディスポーザー以外の方法で処理します。
袋で密封する
キッチンのディスポーザーに流せない魚の部分は、袋で密封して処理しましょう。
水分や酸素がある環境では、微生物が活動を始め、生ごみを分解する過程で悪臭や有害物質を発生させる原因になります。
悪臭や有害物質の発生を防ぐためにも、魚の骨は袋で密封し、自治体の指示に従って処理しましょう。
魚の骨は、鋭い部分があるため、手作業で処理する際はケガをしないように注意が必要です。袋を二重にすると、誤って魚の骨が手に刺さり、ケガをするのを防げます。
冷凍して自治体指示のごみ収集日に出す
魚の生ごみは細菌が繁殖しやすく、悪臭を発生させる原因につながります。悪臭の発生を抑えるには、できる限り早くごみを出すことが大切です。
しかし、ごみの収集日は決められていることがほとんどで、すぐにごみ出しできるとは限りません。自宅で保管する時間が長いほど、キッチンに悪臭が広がる可能性があります。
このようなときには、魚の生ごみを冷凍するのも手段の一つです。冷凍することで細菌の繁殖を抑えられます。
細菌の繁殖を抑えられれば悪臭だけでなく、ハエやゴキブリなどの害虫の発生を防げます。ごみの収集日までに日数がある場合は、冷凍して処分する方法を試してみましょう。
ディスポーザーを適切に使用するポイント
キッチンのディスポーザーは、家庭で出る生ごみを手軽に処理できる便利な機器です。しかし、その利便性を最大限に活用するには、正しい使い方と適切なメンテナンスが欠かせません。
ここからは適切に使用するポイントを紹介します。
流してよいものと流してはいけないものを把握する
ディスポーザーは、すべての生ごみを処理できるわけではありません。ディスポーザーには、流してよいものと流してはいけないものがあります。
魚の骨と同様に流してはいけないものを投入すると、本体の故障や排水管の詰まりにつながるリスクがあります。
流してはいけないものには、貝殻やトウモロコシの皮などがあげられます。なお、ディスポーザーに流してよいものと流してはいけないものは、以下の記事で詳しく紹介しています。
ディスポーザーの故障原因と対策とは?修理する際のポイントまで解説
定期的にお手入れする
ディスポーザーの内部には、流しきれなかった生ごみが溜まりやすく、汚れを放置すると、機器の故障や排水管の詰まりにつながる可能性があります。
ディスポーザーを長く快適に使用するためには、定期的なお手入れが大切です。ただし、ディスポーザーに中性洗剤以外の洗剤は使用できないので注意しましょう。
ディスポーザーの詳しいお手入れ方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。
ディスポーザーの掃除方法と役立つアイテムを紹介!使用NGなのはどれ?
魚の骨が詰まったときは業者に修理を依頼する
ディスポーザーでは、小魚以外の魚の骨は処理できません。
万が一、大きな魚の骨を流してしまった場合、破砕室に残った魚の骨を取り除くことで不具合が解消されるケースもありますが、それでも解消されない場合は、業者に対応を依頼しましょう。
ディスポーザーの交換はテラル製がおすすめ
大きな魚の骨をディスポーザーに流してしまい、機器に不具合が生じた場合、状況によっては業者でも修理できないケースがあります。
機器の交換が必要になったときには、ぜひテラル製のディスポーザーをご検討ください。
テラル製のディスポーザーは従来品よりも処理スピードがアップしており、水道代や電気代の節約につながります。また、破砕室を自動洗浄できる「ジェットフラッシュ機能」を搭載したモデルもあります。
ディスポーザーの設置後、操作やお手入れ方法に悩むこともあるかもしれません。テラルではディスポーザー専用のコールセンターを設置しており、いつでもご連絡いただける体制を整備しているので安心です。
テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。
▼お問い合わせ先
東京支社 | 03-3818-7800 |
中部支店 | 052-339-0875 |
関西支店 | 06-4803-8838 |

大きな魚の骨は家庭ごみとして処分しよう
ディスポーザーには、処理できる生ごみと処理できない生ごみがあります。処理できない生ごみの一つは、大きな魚の骨です。小さい骨であれば、ディスポーザーで破砕できます。
しかし、大きな魚の骨は回転刃が噛み込む原因になるため、流さないようにしましょう。破砕できても魚の骨は比重が重く、排水管内に溜まり、詰まりの原因になることもあります。
ディスポーザーを長く快適に使用するためには、流せないものを把握しておくことも大切です。ディスポーザーに流せないものは、袋で密封する、冷凍するなどの方法で処分するようにしましょう。