お客様サポート

ディスポーザーとは?メリット・デメリットや基本的な使い方を解説

ディスポーザーは、自宅で手軽に生ごみを処理できる機器です。ディスポーザーを設置すると、家庭ごみを減らすことが可能です。家庭ごみを減らすことは、エネルギーの節約や温室効果ガスの削減など、環境保護への貢献につながります。

本記事は、ディスポーザーを使用するメリットやデメリット、基本的な使い方を解説します。


ディスポーザーとは

ディスポーザーとは、キッチンのシンク下に設置して生ごみを処理する機器です。

水道水と一緒に破砕した生ごみを、排水管に流します。

ディスポーザーの起源は、1927年にアメリカの建築家ジョン・ハムス氏が作った生ごみ処理機です。アメリカでは広く普及しましたが、当時の日本では下水処理施設が整っていなかったため、普及しませんでした。

日本でディスポーザーが普及し始めたのは1990年代以降です。排水処理槽を組み合わせた商品が新築の分譲マンションに採用されたことで広まりました。

一般的なディスポーザーの仕組み

ディスポーザーは生ごみを投入し、破砕する機器です。

水道水を使用するため、キッチンの排水口下に機器を設置するのが一般的です。給水には、自分で水を流す手動給水、自動で水が流れる自動給水、専用の給水管を使用してディスポーザー内部に直接水を流す全自動給水の3つの方法があります。

投入した生ごみは、破砕室で細かく破砕され水道水と共に排水管を通じて処理槽に運ばれます。処理槽での処理方式は、生物処理と機械処理の2種類に分けられます。

生物処理方式は、処理槽の微生物によって分解、浄化し、下水道へ放流する方式です。機械処理は破砕された生ごみを熱で乾燥させ、燃えるごみとして捨てる方式を指します。

ディスポーザーの仕組みは、以下の記事で詳しく紹介しています。

ディスポーザーの仕組み│破砕方式や処理方法別の仕組みを解説


ディスポーザーを使用するメリット

近年は、ディスポーザーを採用した新築の分譲マンションが増えています。その背景には、環境保護に対する意識の高まりや衛生面の改善などのさまざまな要素が関係しています。

家庭ごみの量を削減できる

自宅のキッチンにディスポーザーを設置すると、ごみの削減につながります。

家庭から出るごみのなかでも、生ごみが占める割合は多いのが現状です。京都市の調査では、生ごみの割合が38.4%(※2022年度)だったことがわかっています。

燃やすごみ 割合
生ごみ 38.4%
紙類 32.9%
プラスチック類 11.6%
繊維類 6.0%
その他 11.0%

※出典:京都市の生ごみデータ

生ごみは水分量が多く、家庭ごみ全体の重量を増やすため、ごみ出しを負担に感じる人も少なくありません。ディスポーザーを使用すると手軽に生ごみを処理できるため、ごみの量を減らすことが可能です。

キッチンの衛生環境を維持できる

家族が快適に過ごすには、キッチンの衛生管理も大切です。

たとえば、シンクの三角コーナーに生ごみを溜めると、見た目が悪くなり、嫌な臭いが発生しやすくなります。シンクや作業台を清潔に保っていても、三角コーナーの生ごみが原因で衛生状態が悪化してしまうこともあるでしょう。

ディスポーザーを設置すると、生ごみ用の三角コーナーを常設する必要がなくなります。キッチンがすっきりし、嫌な臭いの発生を防げるでしょう。

また、生ごみをシンクに溜めると、害虫が発生しやすくなります。ディスポーザーを使用することでキッチン掃除の手間を省き、害虫の発生も防げるため、シンク内を衛生的に保てます。

環境への負荷を減らせる

近年、温暖化や土壌汚染などの環境問題が深刻化しています。そのため、多くの国や地域では、環境負荷を軽減するための取り組みを積極的に行っています。

環境問題への対策は家庭でも必要です。対策の一つとしてディスポーザーの使用が挙げられます。

通常、生ごみは燃えるごみとして出し、焼却処理が行われます。しかしごみの焼却は二酸化炭素を排出するため、環境への悪影響が懸念されています。

ディスポーザーを使用すると、燃えるごみとして出す生ごみの量を減らすことが可能です。生ごみを破砕して排水管に流すことで、焼却の必要がなくなり、環境への負荷を軽減できます。

また、国土交通省はディスポーザーが下水道に与える影響を調査し、その影響は極めて小さいと結論付けています。

※出典元:国土交通省「ディスポーザーを活用した下水道による生ごみ受入」


ディスポーザーを使用するデメリット

自宅のキッチンにディスポーザーを設置すると、燃えるごみとして出す生ごみの量を減らせるため、環境問題に貢献できます。ごみ出しの負担も減り、キッチンの衛生状態を良好に維持できることから、家族が快適に過ごせる環境作りにもつながるでしょう。

一方でディスポーザーにはいくつかのデメリットもあるため、事前に確認しておく必要があります。ここからはデメリットを紹介します。

ディスポーザーの設置が後悔につながりやすいポイントについては、以下の記事でまとめています。

ディスポーザーでよくある後悔6つを解説!向いている人や選び方とは

電気代・水道代が高くなる

ディスポーザーは、電気と水道水を使用して生ごみを処理する機器です。そのため、設置前に比べて電気代や水道代が上がる可能性があります。

ディスポーザーの使用による電気代・水道代は、製品や使用頻度によって異なりますが、1日3~4回の使用で電気代は月に約20円、水道代は月に約400円程度かかるのが一般的です。また、地域によっては排水量の増加に伴い、排水処理にかかる費用が水道代に上乗せされる場合もあります。

対策として、洗いものに使用した洗い水を活用すれば節水につながるほか、投入したごみの量に応じた回転制御や運動時間、無駄のない処理水量によって、電気代・水道代ともに節約できる製品もあります。

動作音が気になることがある

ディスポーザーを使用する際は本体から動作音がします。

音の大きさは製品によって異なりますが、ミキサーを使用する時の音に似ています。音が大きい製品の場合、早朝や夜間に使用すると周囲に響いてしまう可能性もあり、近隣に対する配慮が必要になります。

近年は、静音化や防振化も進んでおり、動作音がほとんど気にならない製品が登場しています。特に集合住宅で近隣への配慮が必要な場合は、静音性の高い製品を選ぶとよいでしょう。

こまめな掃除や定期的なメンテナンスが必要になる

ディスポーザーは、定期的に清掃やメンテナンスが必要です。

ディスポーザーを使用し続けていると、ディスポーザー内部に生ごみが付着することがあります。ごみが付着したまま使い続けてしまうと、臭いの発生や故障につながるリスクがあります。特に破砕室にはごみが残りやすいため、こまめに掃除するよう心がけましょう。

また、ディスポーザーの設置後は、生ごみの処理能力を維持するため定期的に処理槽のメンテナンスも必要です。

処理槽のメンテナンス費は、製品や使用頻度によって異なります。マンションや賃貸物件にディスポーザーが設置されている場合は、管理費に維持費が上乗せされているケースも多いため、管理会社へ確認しましょう。

詰まりや経年劣化の放置は漏水などの事故につながる恐れも

前述したとおり、ディスポーザーの設置後は定期的な掃除やメンテナンスが必要です。耐用年数を超えて使用し続けたり、排水管の詰まりを放置したりするなど、適切な使い方をしないと、漏水をはじめとする大きな事故につながる恐れがあります。

マンションのような集合住宅の場合、階下への漏水被害も考えられるため、ディスポーザーの使用において定期的なメンテナンスは重要です。

ディスポーザーの詰まりの解消方法は以下の記事で紹介しています。

ディスポーザーの詰まりを解消!原因から直し方までわかりやすく解説


ディスポーザーに投入できるものとできないもの

ディスポーザーは、すべての生ごみを処理できるわけではありません。ディスポーザーの設置を検討している場合は、処理できる生ごみの種類を把握しておくことが大切です。

投入できるもの

ディスポーザーに投入できるものは、基本的に「食品くず」と呼ばれているものです。

  • 野菜くず
  • 果肉
  • パン
  • 海藻
  • 麺類
  • 残飯 など
  • 大きな果物(スイカ・メロンの皮など)

野菜や果実、肉類などの残飯は、ディスポーザーで破砕できます。ただし、サイズが大きい生ごみは処理しきれない可能性があります。一般的な生ごみでもサイズが大きいものは、小さく切ってから投入するようにしましょう。

投入できないもの

ディスポーザーに投入できないものの例は、次のとおりです。

  • 固い生ゴミ・食品くず
  • 強い繊維質・貝殻類
  • 油・薬品類
  • 高温のもの
  • 食品くず以外 など

基本的に食品くず以外は処理できない可能性があるため、投入できません。また、食品くずであっても、トウモロコシの皮やタケノコの皮などの固い繊維質のものは、ディスポーザーで破砕できません。サイズが大きいものや固い調理くずも、投入しないように注意しましょう。

油脂類は排水管の壁面に付着し、堆積すると排水路が狭くなり、詰まりの原因となります。

また、ディスポーザーに塩素系の洗剤を流すと金属部分が劣化したり、処理槽内での排水処理を妨げるため、使用はおすすめできません。

製品によっては、上記のほかにも投入できないものがあるため、必ず取扱説明書を確認してから使用しましょう。

ディスポーザーに投入してはいけないものについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ディスポーザーへの投入がダメなものはある?注意が必要なものを紹介


ディスポーザーの基本的な使い方

ディスポーザーには、バッチ式(一括投入型)と連続投入方式の2種類があります。バッチ式は、生ごみ投入口の蓋がスイッチになる(蓋スイッチ)タイプです。

一方の連続投入型は、多くの生ゴミを続けて処理できるタイプです。外国から輸入され、認証を受けずにそのまま販売されているディスポーザーに多く見られる型で、蓋スイッチがないので運転中に手が入れられてしまうため、安全性の観点も含めて国内の制度において認証されていません。

ここでは、バッチ式の基本的な使い方を紹介します。

  1. ディスポーザーに生ごみを投入する
  2. 投入口に蓋スイッチを挿入する
  3. 水栓を開いて水を流し始める
  4. 蓋スイッチをONにする
  5. 破砕終了後にスイッチをOFFにする
  6. 水を止める

まずは、ディスポーザーに投入できるものと投入できないものを分けましょう。生ごみを分別したあとはディスポーザーの蓋スイッチを外し、破砕室に投入します。投入口に蓋をしたら、水道水を流しましょう。

蓋スイッチをONにすると運転が開始され、生ごみを破砕します。破砕が終了するタイミングは、作動音が小さくなったときです。

破砕終了後はスイッチを切り、水道水を止めて処理が完了です。

ディスポーザーの使い方について、以下の記事でも詳しく解説しています。

ディスポーザーの使い方|使用前・使用中・使用後のポイントも解説


ディスポーザーに関するよくある質問

ディスポーザーへの不安は、設置までに解消しておきましょう。ここからはディスポーザーに関するよくある質問と、その回答についてまとめています。

Q:ディスポーザーは戸建てに後付けで設置できる?

A:ディスポーザーには生物処理方式と機械処理方式があります。生物処理方式のディスポーザーを設置するには、大規模な排水処理システムを組む工事が必要です。

そのため、機械処理方式であれば、戸建て・マンションともに後付けで設置できます。ただし、機械処理方式のディスポーザーは、管轄の自治体によっては設置が認められていないケースがあります。事前に自治体のルールを確認しましょう。

Q:ディスポーザーは自分で設置できる?

A:ディスポーザーは、業者に依頼せずに自分で設置する人もいます。

しかし、ディスポーザーの設置には、正しい知識と専門的な技術が求められます。無知な状態で設置すると、水漏れをはじめとするトラブルに発展する恐れがあります。

また、ディスポーザーの設置には法的な制約があり、地域によっては許可されていないケースもあります。無届出設置した場合、地域の下水道条例に基づいて処分される可能性があるため注意が必要です。

ディスポーザーを安全に使用するためにも、設置する際は必ず専門業者に依頼しましょう。

Q:ディスポーザーの寿命はどのくらい?

A:ディスポーザーには、回転刃や水漏れを防ぐためのパッキンなど消耗部品があります。製品としての寿命は、使用頻度や使用環境によって異なりますが、7~10年程度が目安です。メーカー保証も、1~2年程度のケースがほとんどです。

メーカー保証が切れたあとは修理費が発生するだけでなく、製造から長期間経ち部品の供給がなくなってしまうと、修理も難しくなります。設置初期に不具合が生じた場合は、メーカー保証の期間内に問い合わせましょう。

ディスポーザーを快適に長く使用するためには、こまめな掃除とメンテナンスが必要です。ディスポーザーの交換目安や寿命を延ばすポイントは、以下の記事で紹介しています。

ディスポーザーの寿命は何年?交換目安や寿命を延ばすポイントも紹介

Q:ディスポーザーの設置にはいくらかかる?

A:自宅にディスポーザーを設置する際には、本体の購入費と工事費が必要です。費用の目安は本体の購入費が6~10万円程度、工事費が2~8万円程度です。

全自動給水タイプや自動給水タイプの場合、購入費以外に給水装置の費用も発生します。業者によっては工事費のほか、出張費や養生費が追加料金として発生することもあります。条件によって費用は異なるため、設置する際にはメーカーに相談するようにしましょう。

また、本体を交換する際には新たに設置する場合と同程度の費用が必要です。

ディスポーザーの交換費用の相場や選び方などについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。

ディスポーザーの交換はいくらかかる?相場や選び方など注意点も紹介


ディスポーザーを設置するならテラル製がおすすめ

ディスポーザーの設置後は、維持するためのコストや手間がかかるといった側面があります。これらのデメリットをカバーするためには、性能の高い機種を選んだり、アフターサービスが充実したメーカーを選んだりすることが重要です。

テラル製の家庭用ディスポーザーは高性能で、破砕力の高いハンマーミル式を採用しています。

汚れが付きにくい抗菌仕様の蓋スイッチの採用や自動で内部を洗浄するお手入れモードの導入など、性能の高さも魅力的です。24時間365日対応のアフターサービスにも対応しているため、設置後も安心して使用できます。

テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。

▼お問い合わせ先

東京支社 03-3818-7800
中部支店 052-339-0875
関西支店 06-4803-8838
問い合わせ先

ディスポーザーを設置して生ごみ処理の負担を減らそう

「日々のごみ出しの負担を軽減したい」「キッチンの良好な衛生環境を維持したい」と考えている方は、ディスポーザーを設置すると、生ごみに関する課題を解消できる可能性が高まります。

近年は環境問題が深刻化していることから、環境保護に対する意識も高まっています。ディスポーザーを設置すると、ごみの焼却による二酸化炭素の排出を削減できるため、環境保護にも貢献できるでしょう。また、生ごみを水切りする三角コーナーの設置が不要になるため、快適かつ清潔なキッチンを実現することも可能です。

ディスポーザーの設置なら、ぜひテラルの製品をご検討ください。性能が高く、アフターサービスも充実しているため、快適にディスポーザーを使用できます。

〈テラル製ディスポーザーの詳細はこちら〉