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ディスポーザーにパイプクリーナーはNG!詰まり解消の方法を紹介

近年は、ディスポーザーが設置されている新築マンションも増えています。ディスポーザーを設置すると、自宅で手軽に生ごみを処理でき、家庭ごみの量を減らすことが可能です。

ディスポーザーを快適に使用するためには、こまめな手入れが必要です。お手入れを怠ると、詰まりが起きるケースがあります。

ディスポーザーに詰まりが起きた場合、パイプクリーナーを使用しようと考える人もいるでしょう。

本記事では、ディスポーザーにパイプクリーナーを使用できるのかを解説します。


ディスポーザーにパイプクリーナーは使用できない

パイプクリーナーとは、配管に蓄積した汚れを溶かして流し落とす洗剤で、塩素系の漂白剤と類似した成分が含まれています。

しかし、ディスポーザーを設置したキッチンでは、パイプクリーナーの使用はNGです。パイプクリーナーを使用すると、サビや腐食の原因になり、微生物を死滅させるおそれがあります。

サビや腐食の原因になる

パイプクリーナーは、pH値でいうとアルカリ性の洗剤です。

ディスポーザーの掃除には、基本的に中性洗剤以外は使用できません。中性洗剤以外の洗剤を使用すると、本体のパーツや配管を劣化させ、サビや腐食の原因になります。さらに本体のコーティングが剥がれ、水漏れや故障につながるおそれもあります。

ディスポーザーにアルカリ性や酸性の洗剤は使用できないため、必ず成分表示を確認しましょう。

ディスポーザーに台所用の漂白剤を使用するリスクについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

ディスポーザーに台所用漂白剤はNG!手入れのポイントを紹介

排水処理槽内の微生物が死滅する

排水処理システムの種類によっては、パイプクリーナーを使用することで処理能力が低下するおそれがあります。

ディスポーザーの排水処理システムには、機械処理方式と生物処理方式の2種類があります。機械処理方式は、機械的な装置で固液分解するタイプです。生物処理方式は、専用排水処理槽内に存在する微生物の働きによって処理するタイプです。

このうち、生物処理方式にパイプクリーナーを使用すると、専用排水処理槽内に存在する微生物を死滅させてしまいます。

微生物が死滅すると生ごみの分解や浄化が上手くいかず、水質が悪化し、悪臭が発生する原因にもなります。

ディスポーザーの配管システムなど、構造については以下の記事で詳しく解説しています。

ディスポーザーの使用で配管が詰まった!原因と適切な対処法を解説


ディスポーザーの詰まりが起きる原因

キッチンでディスポーザーを使用していると、詰まりが起きることがあります。

ディスポーザーが詰まる主な原因は、次のとおりです。

  • 蓄積した汚れ
  • 排水桝に蓄積した汚れ
  • ディスポーザーの故障

各原因を詳しく見ていきましょう。

蓄積した汚れ

ディスポーザーが詰まる原因の一つは、蓄積した汚れです。

ディスポーザーは、内部の破砕室で生ごみを破砕します。

しかし、破砕された生ごみがすべて水で洗い流されるとは限りません。流しきれなかった生ごみは破砕室内に徐々に汚れとして蓄積します。この汚れが蓄積すると、ディスポーザーの処理能力が低下し、詰まりが発生することがあります。

特に蓄積しやすい汚れは、油類です。油が付着した食器を洗ったり、油を使った料理の残りを流したりすると、ディスポーザー下の排水トラップや排水配管が詰まることがあります。

排水桝に蓄積した汚れ

排水桝とは、住宅から出る排水管とディスポーザー処理槽へ流す配管とをつなぐ設備です。配管より奥にある排水桝に汚れが蓄積すると、詰まりが起きることがあります。

戸建ての場合、排水桝に汚れが蓄積していると考えられる場合は、内部の状況を確認してみましょう。

敷地内に設置されているケースがほとんどです。排水桝の蓋を開けると、内部の状況が確認できます。水面に油分が浮いていたり、底に異物が沈殿したりしている場合は、排水桝の汚れが原因でつまりが起きていると考えられます。

排水桝に蓄積した汚れを放置すると、配管を逆流して排水口から悪臭が発生する可能性もあります。排水桝に問題があると感じたら、戸建ての場合は業者に、集合住宅に住んでいる場合は管理会社に相談しましょう。

ディスポーザーの故障

ディスポーザーに詰まりが起きる原因は、本体の故障かもしれません。

一般的に、ディスポーザーの寿命は7~10年程度だと言われています。長期間使用している場合は、本体の故障も疑いましょう。本体が故障すると処理能力が低下し、破砕した生ごみを上手く排出できず、詰まりの原因になります。

また、ディスポーザーを快適に使用するためには、適切な使い方をする必要があります。たとえば固い食品くずや貝殻類などは、ディスポーザーへの投入がNGです。処理できない生ごみを投入すると破砕しきれず、詰まりの原因になります。

ディスポーザーの故障については、以下の記事で詳しく解説しています。

ディスポーザーの故障原因と対策とは?修理する際のポイントまで解説


ディスポーザーの詰まりを解消する方法

汚れの蓄積は目に見えにくく、ある日突然詰まりが起きる可能性もあります。

ディスポーザーを快適に使用し続けるには、詰まりを解消する方法を事前に把握しておくことが大切です。詰まりを解消する方法を把握しておけば、万が一のときに備えられます。

ディスポーザーを掃除する

ディスポーザーに詰まりが起きる原因の一つは、破砕室に蓄積した汚れです。

詰まりが起きたら、ディスポーザーの蓋を開けて、破砕室に汚れが蓄積していないかを確認しましょう。

処理しきれなかった汚れが蓄積している場合、ディスポーザーを掃除することで詰まりが解消されることがあります。

破砕室の汚れは、氷や中性洗剤などを使用して取り除けます。柄のついたブラシがあると、素手では行き届かない場所まできれいに掃除できるでしょう。

ディスポーザーの掃除方法については、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

ディスポーザーの掃除方法と役立つアイテムを紹介!使用NGなのはどれ?

ラバーカップを使用する

詰まりの原因が排水管に蓄積した汚れの場合、破砕室を掃除しても解消されません。詰まりを解消するには、排水管に付着した汚れを取り除く必要があります。

しかし、ディスポーザーにパイプクリーナーの使用はNGです。このようなときは、ラバーカップを使用して詰まりを解消させる方法があります。ラバーカップとは、排水口に押し付けたあと、引き上げるときの吸引力で詰まりを解消するアイテムです。

ラバーカップを排水口に当て、詰まりが解消されるまでゆっくりと押す・一気に引き上げるを繰り返します。最後に水を流し、詰まりが解消されたことを確認しましょう。

業者に依頼する

ディスポーザーが故障しているときや詰まりが解消されないときは、自分で対処するのは難しいと考える必要があります。どうしても詰まりが解消されないときは、迷わずメーカーや専門家に修理を依頼しましょう。

自分で無理に詰まりを解消しようとすると、水漏れをはじめとするトラブルに発展するリスクがあります。

ディスポーザーや配管周りの修理には、専門的な知識と技術が必要です。自分で対処できない詰まりが発生したときは、メーカーや業者に対応してもらいましょう。


ディスポーザーの詰まりを解消する際の注意点

ここからはディスポーザーの詰まりを解消する際の注意点について解説します。

なお、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

ディスポーザーの詰まりを解消!原因から直し方までわかりやすく解説

熱湯を使用しない

ディスポーザーや配管の詰まりを解消するときには、熱湯を使用しないように注意しましょう。ディスポーザーや排水管には耐熱温度があり、熱湯を流すとダメージを与えるおそれがあるためです。

ディスポーザーの一般的な寿命は、7~10年程度です。ディスポーザーに熱湯を流すと部品が劣化し、故障しやすくなり、通常よりも寿命が短くなる可能性もあります。また、排水管に熱湯を流すことにより、変形したり損傷したりするリスクもあります。

ディスポーザーや排水管にダメージを与えないためにも、お手入れする際は常温の水道水を使用しましょう。

ディスポーザーに熱湯を流してしまうリスクは、以下の記事で解説しています。

ディスポーザーに熱湯を流してしまった!対処法やNGな理由を解説

ワイヤーブラシは使用できない

ディスポーザーの破砕室をお手入れする際には、使用するブラシの種類にも注意が必要です。

ディスポーザーは排水口直下に設置されているため、ワイヤーブラシを入れる隙間がなく、使用できません。

ディスポーザーのお手入れには、排水口用ブラシまたはディスポーザー専用ブラシがおすすめです。これらのブラシは、スーパーマーケットやドラッグストア、通販などで販売されています。

ディスポーザーを連続作動しない

詰まりが起きたときには、ディスポーザーを連続作動させないようにしましょう。

詰まりによってディスポーザーの処理能力が低下している場合、無理に作動させることで悪化させることがあります。

また、ディスポーザーを作動させると、詰まりが起きている場所に圧力が加わります。その結果、ディスポーザー本体のズレや配管外れにつながるおそれもあるのが現状です。

さらなるトラブルを防ぐためにも、詰まりが起きたときにはディスポーザーを無理に作動させないことが大切です。


ディスポーザーの詰まりを予防する方法

ディスポーザーを快適に使用し続けるためには、詰まりの予防を心がけることが大切です。ここからは、詰まりを予防する方法を紹介します。

油脂類の投入を避ける

ディスポーザーに油脂類を流すと汚れが蓄積しやすくなり、詰まりの原因となります。

食材や料理には油分が含まれているため、食器洗いの際にシンクに油をまったく流さないというのは難しいでしょう。しかし、工夫次第でシンクに流す油脂類の量を減らすことは可能です。

油汚れの蓄積による詰まりを予防するには、食器や調理器具を洗う前にキッチンペーパーで拭き取るようにしましょう。これにより、キッチンペーパーが油を吸い取り、シンクに流れる油の量を減らせます。

定期的に溜め水を流す

詰まりが起きる原因の一つは、排水管内の汚れの蓄積です。

排水管内の汚れの蓄積を防ぐためには、定期的に溜め水を流す方法が効果的です。バケツや洗面器などを使用し、6~8リットル程度の水を一気に流しましょう。

大量の水を一気に流すことで、排水管内に付着した汚れを取り除ける可能性があります。溜め水を流す頻度は、週2~3回程度が目安です。

メーカーに定期点検を依頼する

ディスポーザーを快適に使用するには、こまめなお手入れが必要です。しかし、自分で行うお手入れには限界があります。

詰まりを予防するには、メーカーに定期点検を依頼するのも一つの方法です。テラルでは、ディスポーザーの定期点検(有料)に対応しています。定期点検を受けると不具合を早期発見できるため、詰まりによる故障を防ぐことにつながるでしょう。


ディスポーザーの交換ならテラルがおすすめ

詰まりの原因がディスポーザーの故障の場合、新たな製品への交換が必要です。ディスポーザーを交換する際は、テラル製をご検討ください。テラルでは、安心して末永く快適に使用していただくために、定期点検を実施しています。(※有料)

テラルでは、戸建て用と集合住宅用のディスポーザーを取り扱っています。戸建て用のDSP-250HDは、業界初のジェットフラッシュ方式を採用しています。破砕室内から一気に排水するため、詰まりを予防することが可能です。

また、テラルの製品のなかには、自動で内部を洗浄する「お手入れモード」を搭載したものもあります。お手入れモードを活用すれば、日々の掃除の負担の軽減につながるでしょう。

テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。

▼お問い合わせ先

東京支社 03-3818-7800
中部支店 052-339-0875
関西支店 06-4803-8838
問い合わせ先

ディスポーザーの詰まりには予防策が重要

ディスポーザーにパイプクリーナーは使用できません。

詰まりを解消するには、ディスポーザー本体の掃除のほか、ラバーカップを使用する方法があります。万が一のときに備え、ラバーカップを用意しておくと安心でしょう。

また、詰まりを防ぐには、日常的に予防策を講じることが大切です。メーカーの定期点検は有料のケースが多いですが、詰まりを防ぐためにも点検を依頼するようにしましょう。