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ディスポーザーで生ごみを処理する仕組み|メリットやデメリット

ディスポーザーは、生ごみを手軽に処理できる便利なキッチン設備の一つです。自宅にディスポーザーを設置すると家事の負担を軽減できるだけでなく、さまざまなメリットをもたらします。

ディスポーザーの設置を検討していて、仕組みやメリットについて詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。

本記事では、ディスポーザーの仕組みや設置するメリットを解説します。また、ディスポーザーで生ごみを処理するデメリットも解説するので、設置するかを判断する際に役立ててください。

ディスポーザーとは

ディスポーザーとは

ディスポーザーは、キッチンのシンク下に設置して生ごみを処理する機器です。

ディスポーザーの内部にはハンマーが設置されており、そのハンマーや回転刃・固定刃を作動させ、遠心力を利用して生ごみを細かく破砕します。破砕された生ごみは水とともに処理槽に流され、そこで分解・浄化されます。

自宅のキッチンにディスポーザーを設置すれば、生ごみの処理が簡単になり、悪臭や害虫の発生を抑えることが可能です。

ディスポーザーについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

ディスポーザーとは?メリット・デメリットや基本的な使い方を解説

ディスポーザーで生ごみを処理する仕組み

ディスポーザーによる生ごみ処理の仕組みは、処理方式によって異なります。処理方式には、生物処理方式、機械処理方式、単体方式の3種類があります。

生物処理方式

生物処理方式

生物処理方式は、ディスポーザーで細かく砕いた生ごみを専用排水処理槽で処理し、処理水だけを下水道に流すタイプです。専用排水処理槽に存在する微生物の働きによって生ごみを分解・浄化します。

生ごみを微生物の働きによって分解するため、自然に近い形で処理でき、環境負荷が低いのが特徴です。また、生ごみを分解、処理した後は処理水のみを流すため、下水システムへの負担もほとんどありません。

その一方で生ごみの処理は微生物の働きに頼るため、処理時間がかかる傾向にあります。

なお、ディスポーザーの仕組みについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。

ディスポーザーの仕組み│破砕方式や処理方法別の仕組みを解説

機械処理方式

機械処理方式

機械処理方式は、ディスポーザーで破砕した生ごみをキッチンのシンク下に設置した排水処理部(機械システム)で処理し、処理水のみを下水道に流すタイプです。破砕された生ごみは、機械システム内でヒーターの熱で処理されるのが一般的です。

機械処理方式は生物処理方式に比べ、短時間で処理が完了します。乾燥させてから処理するため、生ごみ特有の臭いが少なく衛生的です。乾燥した生ごみは家庭ごみとして排出するか、土と混ぜてたい肥として使用する方法もあります。

ただし、ディスポーザーで破砕したあとの処理が必要になるため、生物処理方式よりも手間がかかります。

単体方式

単体方式

単体方式は生物処理方式や機械処理方式と異なり、排水処理システムを有していないタイプです。ディスポーザーで破砕した生ごみは、水とともに下水道に流れ込みます。

シンプルな構造になっていますが、環境汚染や下水処理場への負荷が増えるため、ほとんどの自治体では設置が認められていません。

ディスポーザーで処理できる生ごみと処理できない生ごみ

処理できる処理できない

多くの生ごみは、ディスポーザーで処理することが可能です。しかし、ディスポーザーには、処理できる生ごみと処理できない生ごみがあります。

処理できない生ごみを投入すると、ディスポーザー本体の不具合や排水管の詰まりなどのトラブルにつながる可能性があります。ディスポーザーを設置する際には、どのような生ごみを処理できるか確認しておくことが大切です。

処理できる生ごみ

処理できる生ごみの例は、以下のとおりです。

  • 野菜くず
  • 果物くず
  • 米飯(炊いたもの)
  • 魚肉
  • 小魚の骨
  • 鶏の骨
  • 肉類
  • 麺類
  • パン
  • 揚げ物
  • 茶葉
  • 残飯 など

ただし、大きい生ごみや柔らかく弾力のある生ごみ、少量の繊維質の生ごみは、ディスポーザーに投入できるものの、破砕しづらいこともあります。これらの生ごみはディスポーザー内部に残りやすく、詰まりの原因になる可能性があります。

処理できない生ごみ

キッチンでディスポーザーを使用する際には、処理できない生ごみを把握しておくことも大切です。ディスポーザーで処理できない生ごみの例は、次のとおりです。

  • 固い生ごみ(カニ類の殻・肉や魚の大きな骨など)
  • 多量の魚や鶏の生皮
  • 強い繊維質のもの(タケノコの皮・パイナップルの皮など)
  • 貝殻類
  • 高温のもの
  • 油・薬品類
  • 食品くず以外のもの(割り箸・爪楊枝・ガムなど)
  • 金属類
  • ガラス類
  • 陶器類 など

ディスポーザーに投入できないものについては、以下の記事でも詳しく紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

ディスポーザーへの投入がダメなものはある?注意が必要なものを紹介

ディスポーザーで生ごみを処理するメリット

生ごみを処理するメリット

ディスポーザーを設置すると、生ごみを手軽に処理できるため、家事の負担軽減につながります。ディスポーザーで生ごみを処理するメリットを解説します。

生ごみを溜めずにすぐ処理できる

キッチンで調理をすると、生ごみが出ます。シンクに設置した三角コーナーに生ごみを溜めると、腐敗が進み、悪臭や害虫が発生しやすくなります。これがキッチン全体の環境悪化につながる可能性があり、場合によっては家全体に影響を及ぼすケースがあります。

衛生的なキッチンを維持するには、ディスポーザーの使用が効果的です。ディスポーザーを設置すると、生ごみを溜めずにその場で処理でき、悪臭や害虫の発生を心配をする必要がなくなります。

ごみ出しの回数が減る

ごみ出しの回数が減るのも、ディスポーザーで生ごみを処理するメリットの一つです。

ごみを出す曜日や時間は、地域ごとに決まっているのが一般的です。家庭ごみの量が多いほど、ごみ出しの負担は大きくなります。特に水分を含む生ごみは重く、量が多いと回収場所まで運ぶのが大変です。

ディスポーザーを使用すると多くの生ごみを処理できるため、家庭ごみの量を減らすことが可能です。家庭ごみの量が減れば、ごみ出しの回数も減り、家事が楽になるでしょう。

家庭ごみの削減により環境問題に貢献できる

近年、多くの自治体が二酸化炭素の排出量削減に取り組んでいます。これは企業や家庭でも同様です。

生ごみを燃焼処理する際には、多くの二酸化炭素が排出されます。また、家庭ごみの回収には回収車が使われ、その際にも二酸化炭素が排出されます。

家庭ごみの処理に伴う二酸化炭素の排出量を削減するためには、ごみの削減が必要です。ディスポーザーを設置することで家庭ごみの量を減らし、二酸化炭素の削減に貢献できます。

ディスポーザーで生ごみを処理するデメリット

ディスポーザーで生ごみを処理するには、メリットだけでなくデメリットもあります。これらを踏まえたうえで、設置するかどうかを慎重に検討する必要があります。

処理できる生ごみの大きさや種類に制限がある

ディスポーザーには、処理しづらい生ごみがあります。たとえば、スイカの皮やメロンの皮などです。

大きいサイズの生ごみを投入すると、上手く破砕できず、トラブルの原因になることがあります。そのため、サイズが大きい生ごみは、3cm角程度に切ってから投入しましょう。

また、卵の殻をディスポーザーで処理すると、排水管内に堆積して詰まりの原因になることがあります。特に、一度に大量の卵の殻を投入すると、詰まりやすくなるため注意が必要です。詰まりを防ぐために、他の生ごみと混ぜ、少量ずつ投入するようにしましょう。

定期的にお手入れを行う必要がある

ディスポーザーを使用していると、破砕室内や排水管内に詰まりが生じることがあります。

詰まりは、お手入れによって防ぐことが可能です。週に2~3回程度、生ごみの代わりに3cm角の氷を入れて運転させましょう。ディスポーザー内部に付着した破砕物のかすがある場合、砕けた氷によって取り除けます。

また、ディスポーザー内部や排水管内に溜まった生ごみは、6~8リットルの水を一気に流すことで、しっかりと流しきることができます。

いずれ交換が必要になる

ディスポーザーの寿命は、7~10年程度が一般的です。使用し続けているといずれ寿命を迎え、交換が必要になります。

交換が必要になった場合、本体費用や工事費用が必要です。費用の相場は、本体費用が6~10万円程度、工事費用が2~8万円程度です。

ディスポーザーを快適に長く使用するためには、処理できる生ごみと処理できない生ごみを把握し、分別することが大切です。ディスポーザーを長く使用するためのポイントは、以下の記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

ディスポーザーの交換はいくらかかる?相場や選び方など注意点も紹介

ディスポーザーはテラル製がおすすめ

近年は、さまざまなメーカーからディスポーザーが販売されています。これからディスポーザーを設置する場合、自分に合うものを選ぶことが大切です。ここからは、テラル製のおすすめディスポーザーを紹介します。

【高機能タイプ】DSP-250HD

DSP-250HDは、機能が充実したディスポーザーです。この製品は、業界初のジェットフラッシュ機能を搭載しています。ジェットフラッシュ機能とは、水を溜めて一気に排水する機能です。

破砕室内には、破砕しきれなかった生ごみが溜まったり、汚れが付着したりすることがあります。そのまま使用し続けると詰まりの原因になるため、定期的なお手入れや溜め水の使用が必要です。

ジェットフラッシュ機能があるディスポーザーなら、自動で破砕室内を洗浄してくれるため、お手入れの負担を軽減できます。

【普及タイプ】DSP-75T

初めてディスポーザーを設置する場合、スタンダードなタイプを選ぶのも手段の一つです。DSP-75Tは、普及タイプのディスポーザーです。モーターと破砕室が25%コンパクトになっており、従来品よりも広いスペースを必要としません。

キッチンの仕様によっては、十分なスペースを確保できなければディスポーザーを設置できないこともあります。DSP-75Tは省スペースで設置でき、従来品からそのまま付け替えが可能です。

また、破砕速度が向上したことで、生ごみの処理スピードがアップしています。処理スピードの向上により、従来品よりも水道や電気の使用量を減らせるため、省エネを実現できるでしょう。

テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。

▼お問い合わせ先

東京支社 03-3818-7800
中部支店 052-339-0875
関西支店 06-4803-8838
問い合わせ先

ディスポーザーを設置して家事負担を軽減しよう

家事負担を軽減

ディスポーザーは、キッチンのシンク下に設置して生ごみを処理する機器です。設置する際は、自治体で認められているタイプかを確認することが大切です。単体タイプの場合、多くの自治体で設置が認められていません。

ディスポーザーを設置すると生ごみを溜めずにすぐ処理できる、ごみ出しの負担を軽減できるといったメリットがあります。

その一方で処理できない生ごみがある、定期的にお手入れが必要になるなどのデメリットもあります。キッチンにディスポーザーを設置する際には、デメリットを考慮したうえで慎重に検討しましょう。