ディスポーザーの水はけが悪い原因│対処法や予防策を徹底解説
ディスポーザーは生ごみを素早く処理できる便利なアイテムですが、水はけのトラブルに悩むことがあります。水がうまく流れないと、詰まりや悪臭の原因になり、キッチン環境が悪化してしまいます。
万が一、水はけが悪くなった場合は、まず原因を確認し、適切な対処を行うことが大切です。本記事では、ディスポーザーの水はけが悪くなる原因とその対処法、さらに水はけを悪くしないための予防策を紹介します。日々のメンテナンスで、トラブルを未然に防ぎましょう。
ディスポーザーの水はけが悪い原因
ディスポーザーを使用していると、水はけが悪くなることがあります。その原因は、ディスポーザー本体の詰まりや排水管の詰まりなどさまざまです。
内部に生ごみや油汚れが溜まっている
ディスポーザーは、生ごみを細かく砕いて水と一緒に排水管に流す機器です。しかし、破砕室に生ごみや油汚れが溜まると、うまく排水できなくなることがあります。これが水はけの悪化の原因となるのです。
また、ディスポーザーには処理できる生ごみと、処理できない生ごみがあります。処理できる生ごみは細かく破砕され、スムーズに排水されますが、処理できない生ごみを投入すると、破砕室内で詰まりや噛み込みが起こり、水はけが悪くなる可能性があります。
排水管が詰まっている
ディスポーザーの水はけが悪くなる原因の一つが、排水管の詰まりです。
シンクでは、調理中に出る汚れや油が流れますが、これらが完全に流れ切らず、排水管内に蓄積することがあります。時間がたつと汚れや油が固まり、排水管が詰まる原因となります。
また、ディスポーザーで処理しきれなかった生ごみが排水管に溜まることで、詰まりを起こすケースもあります。
ディスポーザーの詰まりの原因や直し方は以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ディスポーザーの詰まりを解消!原因から直し方までわかりやすく解説
本体が不具合を起こしている
ディスポーザー本体の不具合が、水はけの悪さの原因となることもあります。
ディスポーザーの寿命は製品や使用状況によって異なりますが、一般的には7〜10年程度です。長期間使用すると、回転刃が摩耗したり破損したりして、通常は処理できる生ごみがうまく破砕できなくなることがあります。
さらに、モーターの出力が低下したり故障したりすると、回転刃が十分に回転せず、生ごみが破砕されずに残りやすくなることもあります。
ディスポーザーの故障原因や、故障の疑いがある際の対策は、以下の記事で詳しく解説しています。
ディスポーザーの故障原因と対策とは?修理する際のポイントまで解説
ディスポーザーの水はけが悪いときの対処法
ディスポーザーの水はけが悪くなったときの対処法を解説します。
ディスポーザーを運転する
水はけが悪いと感じたときは、まずディスポーザーを運転してみましょう。
水はけが悪くなる原因の一つに、破砕室に生ごみが溜まっていることが考えられます。この場合、ディスポーザーを運転して生ごみを処理すれば、水はけが改善する可能性があります。
さらに、ディスポーザーの運転によって、排水口付近に残った汚れや油が水流で押し流されるため、一時的に水の流れが良くなることもあります。
ディスポーザー内部のお手入れ方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ディスポーザーの掃除方法と役立つアイテムを紹介!使用NGなのはどれ?
噛み込みを解除する
ディスポーザーの破砕室内で噛み込みが起きると、故障や水はけの悪化を招くおそれがあります。この問題を解消するには、適切な方法で噛み込みを解除することが重要です。
ディスポーザーには噛み込みを解除するための専用工具が付属されています。噛み込みが起きているときには、専用工具を使用して解除しましょう。噛み込みの解除方法は、次のとおりです。
- ディスポーザー本体の電源プラグをコンセントから抜く
- 投入口から蓋スイッチを外す
- 破砕室内の生ごみを取り出す
- 専用工具を破砕室内に差し込む
- ハンドルの凹部を回転刃の中心のナットに合わせる
- ハンドル先端の突起部を回転刃のハンマーに引っかける
- 左右のどちらかに回す
- 破砕室内の異物を取り出す
噛み込みを解除する際のポイントは、以下の記事で詳しく紹介しています。
ラバーカップを使用する
ディスポーザーの水はけが悪くなったときには、ラバーカップを使用して解消する方法があります。ラバーカップは、排水口に押し付けたあと、引き上げる際に発生する吸引力で詰まりを解消する道具です。
排水管の軽微な詰まりであれば、ラバーカップで水はけを解消できる可能性があります。ラバーカップの基本的な使用方法は、次のとおりです。
- ラバーカップを排水口に当てる
- 柄をラバー部分にしっかりと押し付ける
- 柄を一気に引き上げる
ラバーカップを使用する際には、ラバー部分と排水口の間に隙間を作らないことがポイントです。上記の方法を、水はけが解消されるまで繰り返しましょう。
メーカーまたは専門業者に依頼する
水はけの悪さを自分で対処できないケースもあります。たとえば、排水管の詰まりがある場合です。このようなときは、メーカーや専門業者に修理を依頼することをおすすめします。
修理にかかる費用は詰まりの程度によって異なります。軽度の詰まりの場合、費用は1~2万円程度が一般的です。詰まりがひどい場合は、高圧洗浄が必要になり、3~4万円程度の費用がかかります。なお、費用はメーカーや業者によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
ディスポーザーの水はけを悪くしないための予防策
キッチンでディスポーザーを使用していると、さまざまな原因で水はけが悪くなることがあります。ディスポーザーの水はけを良好に保つには、日常の使い方に工夫が必要です。
週に2~3回程度は使用する
ディスポーザーを使用する機会が少ない場合は、使用頻度を見直してみましょう。
ディスポーザーを設置しているにもかかわらず、使用状況によってはたまにしか使用しないという人がいるかもしれません。
使用頻度が少ないと、ディスポーザーの破砕室に生ごみが溜まり、ディスポーザーの水はけが悪くなる原因になります。
使用頻度の目安は、週2~3回程度です。ディスポーザーの水はけを悪くしないためには、定期的に使用することが重要です。
処理できない生ごみを確認しておく
良好な水はけを維持するためには、処理できる生ごみを正確に把握しておくことも大切です。
ディスポーザーには処理できない生ごみがあります。これらの生ごみを投入すると、破砕室内で噛み込みが起き、水はけが悪くなるケースがあるため、注意が必要です。
ディスポーザーで処理できないおもな生ごみは、次のとおりです。
- 固い生ごみや食品くず
- 強い繊維質の生ごみ
- 貝殻類
- 油・薬品類
- 金属
- ガラス
- 陶器類 など
特にカニ類の殻や大きな魚の骨、固い種などは、破砕室内で上手く破砕されず、内部に残りやすくなります。水はけが悪くなることを防ぐには、ディスポーザーで処理できない生ごみを確認し、投入しないように注意しなければなりません。
定期的にメンテナンスする
ディスポーザーの内部に生ごみや汚れが残ると、水はけが悪くなる原因になります。これを防ぐには、定期的な掃除だけでなく、メーカーや専門業者によるメンテナンスも重要です。定期的にプロのメンテナンスを受けることで、水はけの改善だけでなく、不具合の早期発見も可能になります。
多くのメーカーがディスポーザーの定期点検に対応しており、テラルでは設置から2年経過したディスポーザーの有料点検サービスも提供しています。
ディスポーザーの水はけを解消する際の注意点
ディスポーザーの水はけが悪いときには、早めの対処が必要です。しかし、誤った方法で対処すると、さらなるトラブルを引き起こす可能性があります。ここからは、ディスポーザーの水はけを解消する際の注意点を紹介します。
連続で使用しない
ディスポーザーの水はけが悪くなる原因の一つは、内部に生ごみが溜まっていることです。この場合、ディスポーザーを運転すると改善されるケースがありますが、連続運転には注意が必要です。
ディスポーザーを連続で使うと、モーターが過熱し、焼損防止機能が作動して停止するケースがあります。また、詰まりがある場所に過剰な圧力がかかると、ディスポーザー本体や排水管にズレが生じるリスクもあります。こうしたトラブルを防ぐためにも、連続運転は避けましょう。
熱湯を流さない
ディスポーザーや排水管には、熱湯を流さないようにしましょう。
水はけを解消するために、熱湯を流したほうが良いと考える人がいるかもしれません。しかし、ディスポーザーや排水管には、耐熱温度があります。熱湯を流すとディスポーザーや排水管にダメージを与えるおそれがあり、注意が必要です。
ディスポーザー設置の有無にかかわらず、基本的にシンクに熱湯は流してはいけません。万が一熱湯を流してしまったときには、速やかに対処する必要があります。熱湯を流してしまったときの対処法については、以下の記事でご確認ください。
ディスポーザーに熱湯を流してしまった!対処法やNGな理由を解説
液体パイプクリーナーは使用しない
ディスポーザーを設置したキッチンでは、水はけが悪くなっても液体パイプクリーナーを使用しないようにしましょう。
排水管の詰まりを解消するためには、液体パイプクリーナーの使用が効果的です。しかし、これはディスポーザーを設置していないキッチンにおいて、排水管の詰まりを解消する方法です。
ディスポーザーには、基本的に中性洗剤しか使用できません。液体パイプクリーナーを使用するとディスポーザーのパーツを劣化させ、サビや腐食の原因になります。
なお、ディスポーザーの詰まりを解消する方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
ディスポーザーにパイプクリーナーはNG!詰まり解消の方法を紹介
ディスポーザーを交換するならテラル製がおすすめ
ディスポーザーの水はけが解消されない場合、本体に不具合が生じている可能性があります。これを機にディスポーザーを交換するなら、テラル製をご検討ください。テラル製のディスポーザーは使い勝手が良く、多くの家庭で使用されています。
【高機能タイプ】DSP-250HD
テラル製のディスポーザーには、大きく分けて「高機能タイプ」と「普及タイプ」の2種類があります。このうち高機能タイプのDSP-250HDは、機能が充実したタイプのディスポーザーです。
この製品には、ディスポーザー業界初となるジェットフラッシュ機能を搭載しています。ジェットフラッシュ機能とは、一時的に破砕室に水を溜め一気に排水する機能のことです。
ディスポーザーを長く快適に使用するためには、こまめなお手入れが必要です。ジェットフラッシュ機能が搭載された製品を使用することにより、破砕室内をきれいな状態で維持できるだけでなく、日々のお手入れを楽にしてくれます。
【普及タイプ】DSP-75T
高機能タイプ以外では、普及タイプのDSP-75Tがおすすめです。ディスポーザーは、シンク下のスペースに設置する必要があります。しかし、シンク下に十分なスペースがない場合、ディスポーザーの設置を諦めなければならないケースがあるかもしれません。
コンパクトタイプのディスポーザーであれば、シンク下に十分なスペースがなくても設置できる可能性があります。DSP-75Tは、モーターと破砕室が従来品よりも25パーセントコンパクトになったタイプです。
既存のディスポーザーがテラル製の場合、大がかりな工事は必要なく、そのまま付け替えが可能です。破砕速度の向上によって処理スピードはアップしているため、水道や電気の使用量を減らせます。
テラル製のディスポーザーについて詳しく知りたい方は、以下からご連絡ください。
▼お問い合わせ先
東京支社 | 03-3818-7800 |
中部支店 | 052-339-0875 |
関西支店 | 06-4803-8838 |
ディスポーザーの水はけを良くするには予防が大切
今回は、ディスポーザーの水はけが悪くなる原因とその対処法について紹介しました。
水はけのトラブルは、日々の使い方やメンテナンスによって改善できる場合があります。
もし水はけが悪いと感じたときは、まず原因をしっかり確認し、適切な対応を取ることが重要です。誤った対応をすると、さらに大きなトラブルを招く可能性があります。
液体パイプクリーナーや熱湯の使用は避け、対処しても改善しない場合は、無理をせずメーカーや専門業者に相談することをおすすめします。